2024/8/24 フロントエンドカンファレンス北海道2024
TypeScriptのコードでは、export {}; という記述を見かけることがあります。これはECMAScriptの構文ではあるものの、これが使われる背景にはTypeScript特有の事情があります。この記事では、export {}; がなぜ使われるのか、どのような効果があるのかを解説します。 export {}; とは この構文は、exportというキーワードから分かるように、モジュールに関連する構文です。 一般に、export { ... };という構文は、既存の変数をモジュールからエクスポートするために使われます。例えば、次のようなコードが考えられます。 const foo = 42; const bar = "hello"; const banana = "banana"; export { foo, bar as hello, banana as "🍌", }; 変数をエク
タイトルは初見時の自分の気持ちでした。内容は結構あっさりしたもので、5分あれば読めると思います。 「あーなるほどね」となった方はわざわざ読む必要がない記事っぽいです。 型の互換性チェック 一言で言ってしまえばそういうことです。KとUが互いに置き換え可能かどうかを確認しています。 これがKとUのままだと分かりづらいのですが、適当な型に置き換えてみると分かりやすいです。 type Test1 = [1, 1] extends [1, 1] ? true : false; // true type Test2 = [number, number] extends [number, number] ? true : false; // true type Test3 = [string, string] extends [string, string] ? true : false; // tru
TL;DR TypeScriptでライブラリなどを覗いているとよく見かける<T, K extends keyof T>について、問題を分解してきちんと理解する試みです。 extends この場合のextendsの役割は継承ではなく、制約です。 例えば以下のようなイメージ。 type StringOrNumber<T extends string | number> = T type A = StringOrNumber<string> type B = StringOrNumber<number> // Type 'boolean' does not satisfy the constraint 'string | number' type C = StringOrNumber<boolean> type User = { id: number; name: string; }; cons
Todoアプリを作りながら、React, TypeScript, Tailwind CSSが学べる本です。
型システムに関する新機能リスト 本連載は、TypeScriptのバージョン3から5.2までのアップデート内容を、テーマごとにバージョン横断で紹介する連載です。第3回である今回紹介するのは、TypeScriptの根幹ともいえる型システムの変更点です。具体的には、以下の内容を順に紹介します。 ジェネリクスと「...」に関する新機能 constキーワードに関する新機能 型定義におけるテンプレート文字列 Mapped型での再マッピング インデックスシグネチャの新しいキー catchブロック変数でunknownが可能 returnのない関数の戻り値 ジェネリクスと「...」に関する新機能 最初に紹介するのは、ジェネリクスと「...」演算子に関する新機能です。 ジェネリクスとスプレッド演算子の組合せ 例えば、個人情報を表す型定義としてPersonalBaseDataがあり、プロパティとしてid(num
TypeScript を学習中の方に勧められる練習問題集として手頃なものがないなと思い、作ってみました。 TS の問題集としてはtype-challenges がよく話題に上がりますが、実用上あそこまでの型パズルを使うことはあまりないため、最初に取り組むにはハードルが高いです(もちろん知っていたら便利ではありますが、初学者向けではない)。 想定読者 JavaScript を書くことには慣れている TypeScript はこれから・まだ慣れていない TypeScript の基本的な型についてはすでに知っている はじめに JavaScript の機能に関する問題は扱いません。TypeScript の型システムに関する問題のみ扱います。 そもそも TypeScript についてよくわかっていない場合、サバイバル TypeScriptなどで学習から始めてみてください。 「型がつけられると何が嬉しい
【TypeScript】カリー化・部分適用は便利だよ! カリー化・部分適用利用してますか? 調べたけど「関数を第一級オブジェクトとしてー」とか「関数を部分適用してー」とか説明が講義っぽくて途中で諦めた方も多いと思います。自分もそうでした。 また、知ってるけどどんな時に使うべきか迷って使ってないという方もいると思います。 具体的なコードを交えながら、カリー化・部分適用について、噛み砕いて説明していきたいと思います。 なお、すべてのTypeScriptのサンプルコードは実際に動かして確認することができますので、TypeScript Playgroundなどで是非お試しください。 カリー化と部分適用 まずはカリー化と部分適用の定義をば。 カリー化 (currying, カリー化された=curried) とは、複数の引数をとる関数を、引数が「もとの関数の最初の引数」で戻り値が「もとの関数の残りの引
import { useState } from 'react'; function Square({ value, onSquareClick }) { return ( <button className="square" onClick={onSquareClick}> {value} </button> ); } function Board({ xIsNext, squares, onPlay }) { function handleClick(i) { if (calculateWinner(squares) || squares[i]) { return; } const nextSquares = squares.slice(); if (xIsNext) { nextSquares[i] = 'X'; } else { nextSquares[i] = 'O'; } on
const animal: Animal = { animal: "string", }; const dog: Dog = { animal: "string", dog: "string", }; いま,Dog <: Animalです. <:という記号は2つの型のあいだに書いて,「左の型が右の型のサブタイプである」と読みます. TypeScriptの型システムは構造的なので,2つのオブジェクトがサブタイプ関係にあるには,それらに共通するプロパティについてもまた,サブタイプ関係が必要1です. 今回の例では,DogとAnimalに共通するanimalプロパティについてstring <: stringなのでOKです. TSでは,S <: TならばT型の変数にS型の値を代入できます. つまり,Dog <: Animalなので Animal型の変数にDog型の値を代入できます.
try { const data = await fetchSomething(); // 正常系レスポンスの処理 } catch (err) { if (isAxiosError(err)) { // 異常系レスポンスの処理 } } 動機はつぎの 3 つです。 データ取得も宣言的に書きたいから データ取得に関係ない例外も catch してしまうから HttpError の集計に不便だから データ取得も宣言的に書きたいから 要約すると、データ取得時は常にこのように書きたい、という話です。useSWR・useQuery や apollo/client でお馴染みのインターフェイスです。 const { data, err, status } = await fetchSomething(); if (data) // 正常系レスポンスの処理 if (err) // 異常系レスポンスの処理
2022年4月22日紙版発売 2022年4月19日電子版発売 鈴木僚太 著 B5変形判/424ページ 定価3,278円(本体2,980円+税10%) ISBN 978-4-297-12747-3 Gihyo Direct Amazon 楽天ブックス 丸善ジュンク堂書店 ヨドバシ.com 電子版 Gihyo Digital Publishing Amazon Kindle ブックライブ 楽天kobo honto 本書のサポートページサンプルファイルのダウンロードや正誤表など この本の概要 TypeScriptは,JavaScriptに静的型付けの機能を加えたオープンソースのプログラミング言語です。本書では,根幹となるJavaScriptの仕様・機能とともに,TypeScript独自の仕様・機能を解説します。TypeScriptの基礎知識はこれ一冊だけで学べます。 静的型付き言語は世にいくつも
TypeScript の型レベルプログラミングのための真面目なスタイルガイドではありません. 型なしラムダ計算で喜ぶような人間が使うための諸刃の剣です. この記事の内容は TypeScript の 2022 年 1 月時点での最新版である 4.5.4 に基づいています. 将来のバージョンでの妥当性は保証しません. 「型〜」「〜型」という用語の「型」はしばしば省略します. 値レベルの話題は一切登場しません. 以前作った型レベル Brainfuck インタプリタはこのスタイルに則っているので参考にどうぞ. いつまでこのネタを引きずるんですか? パラメータに対して制約を付与しない 型定義のパラメータに対して extends を使って制約を付与すると, そのパラメータに与えられる引数を制約を満たすもののみに限定することができます. 例として, 以下の Append には string の部分型のみ
こんにちは、21 卒エンジニアの id:d-kimuson です。 モバイルファクトリーでは、最近のプロダクトではフロントエンドに TypeScript を採用していますが、僕がアサインされているプロダクトは歴史が長く JavaScript で書かれていて、今回 TypeScript へのリプレースを行いました。 既存プロダクトの TS リプレースではしっかり型付けすることは難しいので、型チェックオプションを緩くしてリプレースすることが多いと思います。しかし、既存コードからリプレース後のコードまで全て型安全性が担保できなくなってしまうので、後からの strict 化は非常に大変になってしまいます。 今回のリプレースでは、型チェックオプションは緩くしない代わりに @ts-nocheck や @ts-expect-error を使用することで、段階的に型安全性を高めやすい形でリプレースを行いま
はじめに 2022/11にVuetify 3.0を公開されたのですが、あまり使えない感じです。ここではTypescript化について紹介していますが、Vue3ではVuetify → Quaserへの切り替えをおすすめします。こちらにQuaser版も掲載しました。 UIフレームワーク(Vue3)の主な対応状況 Vuetify ... 2022/11 3.0リリース(おすすめしません) Quasar ... 2021/6/21 2.0から対応(おすすめ) Bootstrap5(日本語) ... 2021/5/5リリース。jQueryが不要で、BootstrapVueがなくても使えるようになった。参考URL element-plus ... Alibabaグループが開発しているUI Framework。機能は充実している。 そこで、2022年以降、Vue3での利用可能なCompositionAP
altJS、すなわち、JavaScriptの代わりとなる言語の筆頭であるTypeScript。そのTypeScriptは、言語名が示す通り、JavaScriptにType、つまり、型の概念を持ち込んだものです。本連載では、このTypeScriptのType(型)に関して、さまざまな方向から紹介していきます。前回は、データ型を定義できる仕組みとしてインタフェースについて、あれこれ紹介しました。本連載も、いよいよ最終回です。その最終回として、既存の型定義やオブジェクトから新たな型定義を作成できるユーティリティー型について、あれこれ紹介していきます。
本書『サバイバルTypeScript』は実務でTypeScriptを使う開発者のための入門書です。そして、このページはTypeScriptの特徴を最速で把握できるよう、数百ページからなる本書のコンテンツをつまみ食いした要約です。 » 本書ついて詳しく知る » とにかく今すぐTypeScriptを書いてみたい TypeScriptとはJavaScriptのスーパーセットとなるプログラミング言語。静的型付け言語であり、プログラムの正しさが静的に検査できる。ライブラリやIDEなどの開発環境が充実しており、大きなエコシステムを持っている。Microsoftが2012年に開発し、オープンソースで公開した。» TypeScriptの特徴について詳しく知る » TypeScript誕生の背景について詳しく知る TypeScriptはJavaScriptのスーパーセットスーパーセットとは、元の言語との
TypeScriptは近年JavaScriptに代わってWebフロントエンド開発で利用されているプログラミング言語です。TypeScriptは開発生産性および開発者体験に優れていることから、開発現場で広く採用されています。TypeScriptを学ぶことは、今後のWebフロントエンド開発では、ほぼ必須といって良いでしょう。この記事ではTypeScriptを使うメリット、ならびに「TypeScript Deep Dive 日本語版」を活用してTypeScriptを短期間で学習する方法を紹介します。 はじめに 筆者はSIer出身のITエンジニアです。ゲーム開発会社などを経由して現在は一般企業でエンジニアとして勤務しています。はじめてTypeScriptの重要さを知ったのは、2018年ごろに「TypeScript Deep Dive」を読んだときでした。そして、今後必ず多くの人に役立つと考え、オリ
リリース、障害情報などのサービスのお知らせ
最新の人気エントリーの配信
処理を実行中です
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く