AI時代、もうできることを増やす競争は意味がなくなっています。 私たちは「人より上手くできることを増やせ」と教えられて育ってきました。経済学の言葉を少し乱暴に借りれば、絶対優位を増やすキャリア観です。誰よりも速く走る、テストで人より高い点を取る、偏差値の高い学校に入る、資格を取る、就職したら専門性を磨いて替えの利かない人材になる…と、言われてきたことはずっと一貫しています。人より上手くできることを増やしなさい。強みを作りなさい。キャリア論の本棚も、突き詰めればここに収斂します。 しかしAIがあらゆる能力をものすごい勢いで配り始めた今、私たちはもう一つの概念を無視できなくなったと思うのです。それが比較優位です。 SaaSを殺して楽しむ経営者最近、経営者が「SaaSをAIで置き換えて、年間数百万円削減しました」「AIで社内ツールを自分で作ってみました」などと誇らしげに語るのを目にする機会が増え

