夏休みも終盤をむかえた8月末。たっぷりとたまった手つかずの宿題を前にして、深いため息を何度も何度もついた経験を、誰もがお持ちだろう。 「この世に、自動宿題解答機があったらな……」 と、かなわぬ夢もいだいたのでは? しかし、それも現在では夢ではない。ただし、お金がかかることを覚悟していただかなければならないが。 兵庫県の田中克明さんが主宰する「宿題HELP3」では、小学生の宿題から大学生のレポートや卒論に至るまで、「宿題」という枠のもと、幅広い依頼を受けている。 誰が宿題代理をやるのかといえば、 「宿題やレポートを請け負っているのは、現役大学生です。現在2000人程度の登録者があり、それぞれの得意分野に応じています」(田中さん) 気になる値段だが、1問500円から。卒論制作ではだいたい30万円ほどかかかるという。 「2+3=?」、「(?)も木から落ちる」。小学生レベルの問題なら、1問=500