調剤薬局のDX化を猛烈に推し進めるスタートアップがある。 薬歴システム「Musubi」を提供するバーティカルSaaS企業、カケハシだ。 一見すると“地味"な業界向けシステムを作っていると思われるかもしれないが、日本全国の調剤薬局数は約6万店とコンビニの数よりも多く存在し、業務効率化の余地を大きく抱えた市場だ。 カケハシが提供する「Musubi」は、従来、薬剤師にとって負担が大きかった処方薬の記録を効率化するだけでなく、法改正によって義務化された薬の服用期間中の患者フォローや、経営数値を見える化する機能など、薬局の基幹システムを担うまでサービス範囲を拡充している。 導入した薬局から熱烈な支持を受け「1年で3倍の売上成長」というスピードで躍進を遂げるカケハシの戦略はどのようなものだろうか。 SaaS企業のデータ提供・分析を行う「企業データが使えるノート」運営アナリストがCEOの中川貴史氏に話を