ワイヤレスブロードバンドを支える技術として、「モバイルWiMAXありき」の現状に異議を唱えるクアルコム。同社は次世代のワイヤレスブロードバンド技術として、IEEE802.20方式を推している(3月10日の記事参照)。クアルコムジャパン社長の山田純氏に、802.20方式の優位性と、指摘されている課題への対応について聞いた。 802.20のスタンスと標準化プロセス 現在の第3世代携帯電話の基礎であるCDMA技術の基本特許を多く持つクアルコムだが、一方でワイヤレスブロードバンド向けの新たな技術が必要であることも認識しているという。その中で同社が推すのが、IEEE 802.20方式だ。 「我々としては次世代ワイヤレスブロードバンドではHSDPAやEV-DO Rev.A以上の周波数利用効率(2005年6月17日の記事参照)、(3G技術と同水準の)リンクバジェット(3月10日の記事参照)、QoSなどが