じつに7年ぶり、通算8作目のスタジオ・アルバム『スクラッチ・マイ・バック』を完成させた御大ピーター・ガブリエル。ジェネシス時代より、数々の大胆な試みと革新的な発想で、音楽ファンに歓喜と感動を与えてきた彼が今回挑んだのはカヴァー・アルバム。 取り上げているアーティストのメンツが、これまた面白い。アルバム1曲目に登場するデヴィッド・ボウイにはじまり、ポール・サイモン、トーキング・ヘッズ、ルー・リード、ニール・ヤングといったレジェンドから、レディオヘッド、エルボー、そして、アーケイド・ファイア、ボン・イヴェールなどの若手まで、字面を眺めただけで興味をそそられた人も多いのでは? ピーター自身による全曲解説を交え、本作の全貌に迫っていきましょう。 ピーター・ガブリエル曰く、これはただのカヴァー・アルバムではないのだという。本作は、彼と、彼がここで取り上げている各アーティストとが、互いの楽曲をカヴァー