こんにちは、第3バイオリンです。 2014年最初のコラムは、少し前に読んだ本のお話をしたいと思います。 本のタイトルは「寺田寅彦 バイオリンを弾く物理学者(末延芳晴著、平凡社)」。タイトルにひかれて買った本でしたが、大変面白い内容だったのでご紹介したいと思います。書評であれば「晴読雨読@エンジニアライフ」がありますが、かなりわたしの個人的趣味に走った内容になるのでコラムとして書きたいと思います。 ■寺田寅彦とは 寺田寅彦は、明治から昭和初期の時代に生きた地球物理学者です。本業の学者としての業績のほか、随筆や俳句、映画評論など数多くの著作を残しました。今でいうマルチタレントのはしりのような人物といえるでしょう。 ■自分と世界をつなぐ「鍵」としてのバイオリン この本は寺田寅彦が愛したバイオリンに焦点を当てつつ、彼の生涯と著作を紹介するものでした。寅彦が初めてバイオリンを手にしたのは旧制高校在学