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ブックマーク / ja.kohsuke.org (3)

  • Silicon Valley Bankの突然死

    ここベイエリアにはSilicon Valley Bank (SVB)という銀行がある。地方銀行ではあるが、全米16位で20兆円の顧客資産を預かっているというから相当の規模である。この銀行が、今朝突然死んだ。日の人にとっては遠くの世界の出来事だと思うが、シリコンバレーのテック・スタートアップには大激震であるので、その様子を一人のスタートアップ創業者としてお伝えしたい。 第一報が来たのは木曜日の午後2時である。うちの筆頭投資家の一人から、SVBがやばいらしいから六ヶ月分の運転資金はどこかに動かしたほうがいいかも、という短いメールが来た。ニュースを見てみると、株式市場が閉まった後でSVBが売られまくって大変な事になっていた。幸い、うちは半年くらい前に別な銀行に乗り換えたので、特に影響はない。そのようにメールを返した。それに、この時はそこまでは心配していなかった。仮に、SVBにキャッシュが全部あ

    Silicon Valley Bankの突然死
  • デブサミ夏に登壇した

    縁あって夏のデブサミに登壇する事が出来た。イベントのテーマは「Developer Productivityへの道」。僕はJenkinsを作るというプロジェクトの過程で、アメリカからソフトウェア産業におけるDeveloper Productivityの取り組みを20年という長い時期に渡ってつぶさに見るという幸運を得たので、そこから得た心象風景を発表した。資料はこちら。 イベントが終わり、参加者からのアンケートをとりまとめた実施報告書が届いたので、それを読んでいるのだが、その内容がまた興味深い。 僕のこの業界における学びの一つは、エンジニアリングを外部から制約する「箱」が、エンジニアリングの合理的な形を決定するのに大きな影響があるという事である。例えば、自社で運用するウェブサービスを開発するのと、出荷した製品が目の届かないところで動く組み込みの製品では、どういう風にソフトウェアを開発すればいい

    デブサミ夏に登壇した
  • ワクチンについて調べて人類の叡智に感動した

    新型コロナウイルスワクチンの開発が欧米と比べて遅い日。なぜ、国産ワクチンがなかなか出てこないのか。開発に取り組む塩野義製薬の手代木功社長に話を聞いた。 ここではまず、基礎研究能力が足りていなかったという意見が述べられる。これは想像しやすい。翻ってアメリカではどうだったのかというと、This American Lifeのエピソードで、アメリカの研究者が、2020年の1月に、スキー場でブーツを借りている間にCDCから連絡を受けて、ウイルスの開発に乗り出すという物語が出てくる。この人が解析した遺伝子配列をModernaに連絡して、数週間後にはテストするためのワクチンが完成して戻ってくる。なんでこんな速度で出来たかと言うと、この研究者は何年もコロナウイルスの研究をしていたからで、Modernaは何年もmRNAの研究をしていたからだ、という。納得しやすい理由だ。ちなみに、このmRNAの研究は長いこ

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