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ブックマーク / realsound.jp (6)

  • 全国博物館へのクリエイター派遣に賛否 地方学芸員「予算少なくほぼワンオペ、人手を増やしてくれたら」

    photo:Dim Hou(unsplash) 4月12日付の読売新聞の報道によると、今年度から、文化庁は全国の博物館に対し、魅力を高められるよう支援するために専門人材を派遣するという。 具体的な人材の例として、「展示解説の文章や映像・音声を魅力的にするライターや放送作家といったクリエイター」「博物館の資料をインターネット上などでも活用を進めるため、資料をデジタル化して保存する専門知識を持つデジタルアーキビスト」「資金を寄付などで集めるファンドレイザー」「マーケティングの専門家」を挙げている。今年度だけで50人の専門家を登録し、80館に派遣するそうだ。 筆者はこの報道を見て、違和感をもった。博物館に必要なのはそういった人材ではなく、まず学芸員ではないだろうか。強いていえばデジタルアーキビストは必要かもしれないが、とにかく学芸員こそが博物館の要であり、マーケティングの専門家の優先順位が高いと

    全国博物館へのクリエイター派遣に賛否 地方学芸員「予算少なくほぼワンオペ、人手を増やしてくれたら」
  • 注目のブックビジネス【前編】鹿島茂が手がける「PASSAGE」&「ALL REVIEWS」の革新性

    博覧強記のフランス文学者、鹿島茂氏がの新ビジネスをプロデュースしていることをご存じだろうか。今年3月東京・神保町に開店したシェア型書店「PASSAGE by ALL REVIEWS」と、2017年に生まれた書評アーカイブサイト「ALL  REVIEWS」だ。鹿島氏の発想を、運営会社社長の由井緑郎氏が形にし、経営を担う。書店の減少が止まらず縮小を続ける出版市場で新ビジネスを立ち上げた二人は何を生み出そうとしているのか。前編では鹿島氏にご自宅にてお話を伺った。(伏貫淳子) 人が価値を認めていないものに価値を付加する ――「神田古まつり」と「神保町ブックフェスティバル」が先日、3年ぶりに開催され、神保町が大変賑わいました。PASSAGE by ALL REVIEWS(以下、PASSAGE)もブースを出していましたね。 ちょうど10月に、神保町がいかにして世界に類を見ない(古)書店街になったか

    注目のブックビジネス【前編】鹿島茂が手がける「PASSAGE」&「ALL REVIEWS」の革新性
  • “黒人スパイダーマン”誕生の背景は? 『スパイダーバース』が伝えるメッセージを読み解く

    ハリウッドは、スパイダーマンの通過儀礼を繰り返してきた。サム・ライミ監督による『スパイダーマン』から『アメイジング・スパイダーマン』、そして『スパイダーマン:ホームカミング』まで、15年間で6ものスパイダーマン映画が作られては主人公ピーター・パーカーの試練と成長が描かれてきた。こうした連続リブートのアルティメット版とも言える新作が『スパイダーマン:スパイダーバース』だ。ピーター・パーカーのみならず女子高生のグウェン・ステイシー、日系の未来人ペニー・パーカー、そして明らかに豚のスパイダー・ハム(元々は蜘蛛)まで、合計6人のスパイディが登場。ヒーロー飽和時代に相応しいマルチバースとも言えるが、これが大成功だった。個性豊かなキャラクター群をまとめあげるのみならず、革命的な3D表現によってコミックに没入する感覚を見事スクリーンに表出させ、スーパーヒーロー映画最高峰の評価を確立。2019年にはアカ

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  • 『スパイダーバース』は写実の呪縛からCGアニメを開放するーー革新性手法に込められたメッセージを読み解く

    アニメーションは「絵」の連続体である。「絵」という言葉からどんなイメージを連想するだろうか。おそらく100人いれば100通りの絵を思い浮かべるに違いない。ルネサンス期の絵画を想像する人もいれば、浮世絵やピカソのキュビズムを連想する人もいるかもしれない。絵画の歴史は膨大であり、多彩なスタイルが存在する。 では絵の連続体であるアニメーションと聞いてどんなイメージを思い浮かべるだろうか。おそらくだが「絵」を想像するほどイメージにばらつきはないのではないか。目の大きな日のアニメか、ピクサーのようなCGアニメーションを思い浮かべる人が多いかもしれない。アニメーションと聞いて思い浮かべるイメージは絵画の多彩さに遠く及ばない。(もちろん、インディーズアニメーションにまで視野を広げると多彩なイメージにたどり着くのだけど) これはとてももったいないことだと思う。絵の歴史は映像よりも遥かに古く、それを用いる

    『スパイダーバース』は写実の呪縛からCGアニメを開放するーー革新性手法に込められたメッセージを読み解く
  • 大友良英『題名のない音楽会』でノイズ語る「当時のスタンダードからするとビートルズはノイズ」

    続いて、佐渡から「こういうノイズ・ミュージックと、『あまちゃん』に共通点はあるんですか?」と聞かれた大友は「自分でもよくわからないですけど、一つの音楽をやってるときに『その音楽だけが良い』って世界にいると、居心地が悪くなっちゃうんですよ。今日はたまたまノイズ・ミュージック特集だからその話をしましたけど、サンバの話ならそれだけで話せると思います。そういう部分に『あまちゃん』のディレクターが興味を持ってくれて。『原作には変な大人がいっぱい出てくるから、変なミュージシャンをいっぱい集めて演奏しよう』っていう発想で音楽を作っていって。実は(『あまちゃん』の演奏隊には)クラシックの人が多いんですよ。普段やってるジャズとかロックの人たちは、アドリブをガンガンできるけど、(クラシックの人は)できなくて。でもその人たちにアドリブさせようと。そうすると、微妙に格好悪かったりする。それがドラマに出てくる人物と

    大友良英『題名のない音楽会』でノイズ語る「当時のスタンダードからするとビートルズはノイズ」
  • 大友良英『題名のない音楽会』でノイズ語る「当時のスタンダードからするとビートルズはノイズ」

    続いて2曲目に影響を受けた曲として大友が掲げたのは、高柳昌行・阿部薫の「集団投射」。『解体的交感』という1000枚限定のレア盤に収録されている同曲について、大友は「世界に70億人の人がいるなら、そのうち1000人くらいは変わった好みの人がいてもいいじゃないですか」と語り、音源をスタジオで流した。延々と続くノイズ音に対し、二人が怪訝な顔をしているのを見た大友は、「え、これ良くないですか?だめですか?」と問いかけたうえで、「嬉しいなあ。地上波の朝からこれを掛けれる時代が来たんだ」と、笑いながら喜びを噛み締めていた。 ノイズ・ミュージックの価値観について、間アナから「ルールはあるものなんですか?」と質問された大友は、「ルールを壊すのがルールなんだと思います」と、独自のノイズ論を語ったうえで、「自分たちの聴いている音楽と違う体験をすると、人は『ノイズ』と言いたがる。ビートルズが出たときも、『こん

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