文部科学省が同省の前高等教育局長の早稲田大学への「天下り」を組織的にあっせんした疑いがある問題で、松野博一文科相は19日、前川喜平事務次官や当時の人事課長を含む幹部計7人を懲戒処分とし、前川次官を辞任させる方針を固めた。内閣府の再就職等監視委員会が同省に調査内容を通知するのを受け、正式に決める。 同省から天下りのあっせんを受けたとされるのは、大学政策を担当していた前高等教育局長。2015年8月に退職後、10月に任期付きの早大教授に就いた。同大のホームページによると、前局長は「文部科学省等の各種事業関係に関する連絡調整等への関与(大学への助言)を行う」とされている。 監視委の調査で、同省人事課が前局長の履歴書を早大に送るなど、省としての組織的な関与があった疑いが浮上。前局長自身も、在職時から大学と再就職に関してやりとりをしていた疑いがある。 監視委が文科省が大学側に送っ…