『壁の向こうの住人』でルイジアナを中心にトランプ支持者たちの考えに迫ったホックシールドが、今度はケンタッキーでアパラチアの人々の考えに迫った本。 ケンタッキーにはKY-5と呼ばれる全米でも2番目に貧しく、近年、急速に保守化が進んでいる選挙区があります。ホックシールドはそこでトランプ支持者の実態、そして必ずしもトランプを支持するわけではないが不満を持っている人々の声を拾い、彼らがどのような状況にあり、何を考えているのかを明らかにしようとしています。 2016年の大統領選挙で最初にトランプが勝ったときは、「まあ、こういうこともあるだろう」と思いましたし、白人労働者の民主党からの離反というのも十分に理解できました。 しかし、2020年の敗北と2021年の議事堂襲撃事件を経ての、24年の大統領選挙での勝利は個人的には飲みにくいものであり、トランプ支持のしぶとさには驚かされました。 本書は、そんなト

