山梨県で行われている日本教職員組合(日教組)の教育研究全国集会(教研集会)は2日目の7日も多くの授業実践が発表された。例年通り、政権批判や憲法改正反対などイデオロギー色の強い報告が行われる一方、先の大戦の特攻隊員たちの生き方を題材にした平和教育のリポートもあり、子供たちの心に響く様子が伝えられた。 大分県内の小学校の男性教諭は、平和を伝え続けられる人間を育てるには身近な教材が効果的だと考え、県内の航空隊基地から出撃した特攻隊員を題材にした平和学習を実施した。 教諭は5年生に、同県宇佐市の航空隊基地跡地の見学遠足を実施。子供たちはガイドの説明で、出撃前夜に酒を飲み「見事敵艦に突っ込んでみせる」と威勢のよかった隊員たちが、夜中になると故郷の家族を思い泣いていたことや、翌朝には一転、凛(りん)とした表情で飛び立っていったことを知った。 「なぜ命を捨ててまで戦ったのか」。子供たちはそんな思いを深め
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