日進月歩の科学技術は、世界の戦場を激変させた。宇宙衛星を駆使した1990年の第1次湾岸戦争では、米軍がイラク軍を一蹴した。サイバー攻撃を駆使した2014年のクリミア併合では、ロシア軍の見事なハイブリッド戦争が話題となった。ロシアとトルコの代理戦争の様相を呈した、アルメニアとアゼルバイジャンのナゴルノカラバフ紛争では、トルコのドローンがロシアの戦車に対して大きな戦果を挙げた。 残念ながら日本は、世界の軍事技術競争のはるか後塵(こうじん)を拝している。 日本の学術界は敗戦後、GHQ(連合国軍最高司令部)から軍事研究を禁じられた。さらに、「ロシアこそ平和主義勢力である」とするマルクス主義の世界観が浸透した。そして、防衛省や米国防総省と自らを遮断した。そこで時間が止まった。 内閣府の「日本学術会議」が学術界の元締めである。公務員でありながら、国民に選ばれた首相の意向を無視して安全保障への貢献を拒否
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