「武雄の宝が日本の宝になった」-。武雄鍋島家の洋学関係資料を国重要文化財に指定するよう答申された18日、地元武雄市の関係者からは驚きと喜びの声が上がった。蘭学資料としての質と量の豊かさは以前から超一級と高く評価されており、「国重文にふさわしい保存・展示をしていく必要がある」と表情を引き締めた。1面参照 武雄市図書館・歴史資料館の学芸員として研究、資料の保存・展示に力を尽くしてきた川副義敦さん(59)は「県の重要文化財にも指定されていなかったものが、一足飛びに2千件以上も国指定になる。驚いているし、うれしい」と喜びを表した。日本の科学技術の近代化の基礎は「佐賀本藩にさきがけて武雄から始まったと言っていい」と意義を強調、「それを裏付ける資料群。価値を認め、保存に努力を注いでいただいた人たちに感謝したい」と話した。 庭木信昌・武雄歴史研究会長(73)も「市に寄贈していただいた武雄鍋島家の人たち