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ブックマーク / ryukyushimpo.jp (32)

  • <南風>「琉球人」を出発点に - 琉球新報デジタル

    1855年に締結された「琉仏修好条約」の草案とナポレオン三世に宛てた国書がオークションに出品され、東京古書会館で一般公開されると知り、11月18日に見に行った。ショーケースに陳列された文書は美しい楷書体の漢文で記され、私でもほぼ完全に理解することができた。紙が重なって隠れている部分があったので係員に「隠れている部分も読んでみたい」と頼むと、なんとショーケースを開けてくれ、直接手に取って読むことができた。 大国のプレッシャーの中で国の存続のために奔走した先人の苦労が直接伝わり、思わず涙があふれた。沖縄の宝として故郷に戻って来てほしいと心から願う。 数日後、復旦大学日研究センターの招きを受け、国際シンポジウムに参加するために上海を訪問した。シンポでは漢字文化圏を研究している研究者から、明代に中国で活躍したイタリア人宣教師マテオ・リッチが「中国札記」の中で「中国人、日人、朝鮮人、ベトナム人、

    <南風>「琉球人」を出発点に - 琉球新報デジタル
    egamiday2009
    egamiday2009 2024/04/29
    “国が滅ぼされ、国籍と民族が一致しなくなっても、それがすぐさま民族の滅亡を意味するわけではない。これからも民族の存在すらも否定する動きには徹底的にあらがいつつ”
  • 【動画】“守り神”78年ぶりに米国から里帰り 首里真和志町の獅子頭 沖縄戦で米兵が持ち出す 保存会が捜した方法とは? - 琉球新報デジタル

    米国で見つかり、返還された獅子を開封する保存会のメンバーら=29日、那覇市真和志町(大城直也撮影) 沖縄戦で焼失したと思われていた那覇市首里真和志町の獅子頭が米国で見つかり、真和志町の人々に29日、返還された。昨年、同町獅子舞保存会が県公文書館所蔵の写真などを調べ、米兵が持ち出したことが判明。フェイスブックで米兵の遺族を捜し、返還にこぎ着けた。29日は住民らが集会所に詰め掛け、米国から空輸された獅子の入る箱を開封した。78年ぶりに里帰りした守り神を「お帰り」と迎えた。 真和志町の獅子舞は300年以上の歴史があるとされ、獅子の額の三日月の印が特徴。戦後は新たな獅子頭が作られた。 昨年6月、有志が獅子舞保存会を発足させ、戦前と同じ姿の獅子頭を作れないかと模索した。メンバーの目黒仁士(じんと)さん(16)が、那覇市歴史博物館の資料から戦前の獅子の写真を発見。さらに県公文書館の資料から、沖縄戦当時

    【動画】“守り神”78年ぶりに米国から里帰り 首里真和志町の獅子頭 沖縄戦で米兵が持ち出す 保存会が捜した方法とは? - 琉球新報デジタル
  • 「震える少女」沖縄戦証言に圧力 見知らぬ男性、女性宅押しかけ非難 - 琉球新報デジタル

    米軍撮影のフィルムに映る震える少女(沖縄公文書館提供) 沖縄戦の記録映像で映し出される「震える少女」として紙に名乗り出た浦崎末子さん(82)の自宅を男性が訪ね、証言をとがめるような言葉を投げ掛けていたことが25日、関係者への取材でわかった。浦崎さんはこの一件以来、外部との接触を控えるようになったという。座間味村での「集団自決」(強制集団死)の証言者らにも同様の接触があったことも判明。沖縄戦の継承が課題になる中、証言を封殺する動きに識者は「証言者の萎縮、戦争の教訓継承の妨げになりかねない」と警鐘を鳴らしている。 浦崎さんの親族によると、浦崎さんの自宅に男性が現れたのは昨年8月ごろ。ドアを開けて応対した浦崎さんに「あなたが浦崎末子さんか」と尋ね、いきなり「どういうつもりか」と詰め寄った。 「震える少女は私」と浦崎末子さんが名乗り出たことを報じる2019年6月23日付紙は昨年6月23日

    「震える少女」沖縄戦証言に圧力 見知らぬ男性、女性宅押しかけ非難 - 琉球新報デジタル
  • <金口木舌>壕が伝えるもの - 琉球新報デジタル

    巨大な地下壕に足を踏み入れると、その規模に圧倒された ▼9月、長野県の松代大営地下壕を平和ガイドなどと訪ねた。天皇を中心とする「国体」を守るため、1945年8月の終戦間際まで掘削が続けられた ▼実際に掘ったのは朝鮮半島出身者である。信濃毎日新聞は4年前、朝鮮人労働者の名簿の存在を報道。現地で遺族から丁寧に記憶を聞き取った。戦争の体制の底辺で虐げられた悲しみや苦しみに向き合い、繰り返さない覚悟が見える ▼過去に起こした迫害で得た利益を今の時代が享受していると自覚する「連累」。豪の歴史学者テッサ・モーリス=スズキはそう定義づけた。「国体護持」の捨て石となった沖縄戦では大勢の住民が犠牲になり、戦後は米統治下となって米軍基地の拡大や事件事故に苦しんだ沖縄。今なお過重な基地負担がある ▼沖縄に犠牲を強いた「差別や排除の構造」は今も残る。それどころかネット上ではその構造が強化され、歴史は忘却されつつ

    <金口木舌>壕が伝えるもの - 琉球新報デジタル
    egamiday2009
    egamiday2009 2022/12/06
    “沖縄に犠牲を強いた「差別や排除の構造」は今も残る。それどころかネット上ではその構造が強化され、歴史は忘却されつつある。不正義の構造を断ち切る責任―連累の大切さを壕は伝える。”
  • 沖縄から世界に渡った海外移民、氏名や本籍地を検索できるデータベースが完成 多言語にも対応 玉城知事「ルーツ調べに」  - 琉球新報デジタル

    沖縄県系移民渡航記録データベース 沖縄県は22日までに、沖縄県民の海外移民が始まった1900~37年の間に、世界各地に渡った県出身者約5万人分の渡航記録をまとめたインターネットサイト「沖縄県系移民渡航記録データベース」を公開した。 県出身者の渡航先と氏名、年齢(出生年)、籍地、戸主名、旅券発行日などの検索が可能で、日語、英語スペイン語、ポルトガル語に対応する。都道府県単位で移民者の渡航記録データベースを構築、公開するのは全国でも初めて。 外務省外交史料館が所蔵する「海外旅券下付表」などから沖縄県系の渡航記録を収集し、データベース化した。 22日の記者会見でデータベースの公開を発表した玉城デニー知事は「沖縄移民が初めて海を渡って120年がたち、今、世界のウチナーンチュは約42万人を超えると言われている。自身のツールを調べることや海外へ渡航した親戚の足跡をたどることができる」と活用を呼び

    沖縄から世界に渡った海外移民、氏名や本籍地を検索できるデータベースが完成 多言語にも対応 玉城知事「ルーツ調べに」  - 琉球新報デジタル
    egamiday2009
    egamiday2009 2022/11/07
    “沖縄県民の海外移民が始まった1900~37年の間に、世界各地に渡った県出身者約5万人分の渡航記録をまとめたインターネットサイト「沖縄県系移民渡航記録データベース」”
  • 東大抜いて日本1位、世界9位のOISTは「高コスト」? 財務省指摘に大学側は成果強調 - 琉球新報デジタル

    沖縄科学技術大学院大学(OIST) 【東京】内閣府は12日、沖縄科学技術大学院大学(OIST)学園の今後の諸課題を議論する検討会を開いた。財務省が6月に公表した予算執行調査で「高コスト構造」と指摘したことに対して、OIST側が「(他と比べて)高コスト体質だから、それを改めなさいという結論に一気になっている。(コストがかかっても研究水準を高める)政策的な判断、価値判断が見られない」と反論した。世界最高水準の教育・研究拠点を目指すOISTと他大学を比較することに疑念を呈した。 高コスト構造の抜的な見直しを求められたことに対し、OISTは「設立から8年という短期間で卓越した研究成果を上げている」と強調。質の高い論文の割合を調べた英科学誌ネイチャーの調査で、東大を抜いて日1位、世界で9位になったとし「経費効率は世界の競争相手と同等だ」と訴えた。 60人いる教員1人当たりの国の運営費補助額は2億

    東大抜いて日本1位、世界9位のOISTは「高コスト」? 財務省指摘に大学側は成果強調 - 琉球新報デジタル
  • 宮崎駿氏、辺野古反対を再表明 「海は残した方が沖縄の人のため」 - 琉球新報デジタル

    辺野古新基地建設について「闘いは政治的判断と粘り強さが必要だ」と話す宮崎駿監督=28日、港区の笹川平和財団 【東京】辺野古基金の共同代表を務める映画監督の宮崎駿氏が28日、港区で記者会見し、政府が進める名護市辺野古の新基地建設について「辺野古の海は残しておいた方が絶対沖縄の人のためになる。闘いは極めて政治的判断と、粘り強さが必要だ」と述べ、反対の姿勢をあらためて示した。政府が新基地建設の理由とする抑止力などについては「中国海軍が増強しているなどと危機感をあおること自体、滑稽だ」と批判した。 宮崎氏は「ハンセン病の歴史を語る人類遺産世界会議」(笹川記念保健協力財団)で講演後、記者会見に応じた。 宮崎氏は「僕はやめなさいって言う(立場だ)。(沖縄には)基地が多過ぎる。それに日のどこにも基地を造らせる場所はない」と新たな基地建設に反対した上で「中国海軍が増強しているなどというのは当たらない。危

    宮崎駿氏、辺野古反対を再表明 「海は残した方が沖縄の人のため」 - 琉球新報デジタル
  • 那覇市議会が「選択的夫婦別姓」の法制化求める 賛成多数で意見書可決 - 琉球新報デジタル

    選択的夫婦別姓の法制化を求める意見書を賛成多数で可決した那覇市議会=28日、同議会議場 那覇市議会(定数40、久高友弘議長)は28日、6月定例会最終会議を開き、選択的夫婦別姓制度の法制化を政府と国会に求める意見書を賛成多数(賛成31、反対3、退席4、欠席1)で可決した。同意見書の可決は県内で4例目とみられる。 意見書では「家族のあり方などの価値観の多様化、ジェンダー平等、女性活躍を推進する時代の要請に対応するためにも法整備は急務」とし、「子どもへの影響など多方面に配慮しながら丁寧かつ積極的に進め、適切な法的選択肢を用意すべきだ」としている。 市民団体「選択的夫婦別姓・陳情アクション沖縄」の陳情などを踏まえて市議会総務常任委員会で意見書案をまとめ、会議に提出した。 会議では自民を除く全会派が賛成した。自民会派は3人が賛成、2人が反対し、4人が「議論が尽くされていない」などとして退席した

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  • 50年前と同じ見出し...なぜ?琉球新報が復帰当時の新聞復刻版を発行した思い - 琉球新報デジタル

    琉球新報の15日付特別号「ラッピング紙面」 琉球新報が沖縄の日復帰50年の節目に当たる15日に発行した特別号が反響を呼んでいる。特別号は、50年前の1972年5月15日付琉球新報1面を復刻し、その紙面と同じ横の主見出し「変わらぬ基地 続く苦悩」を付けて現在も変わらない沖縄の基地負担を指摘した。当時の縦見出し「いま 祖国に帰る」は「いま 日に問う」とした。発行後、県内外から「なぜこのような見出しを付けたか」「紙面にどのような思いを込めたのか」などの取材や問い合わせが相次いでいる。発行に至った社内での経緯や議論を紹介する。 >>【写真ドキュメント】復帰50年を迎えた沖縄 >>沖縄復帰50年の特集ページはこちら 15日に政府と県が主催する記念式典が開かれるものの、編集局内では「基地の過重負担が残る中、祝賀ムード一色になってはならない」という声があった。インパクトのある紙面作りに向け、局を超え

    50年前と同じ見出し...なぜ?琉球新報が復帰当時の新聞復刻版を発行した思い - 琉球新報デジタル
  • 沖縄「世替わり」研究者らが議論 武漢大日本センターが復帰50年でシンポ  - 琉球新報デジタル

    オンラインシンポジウムに参加する沖縄や中華圏の研究者ら(林泉忠氏提供) 中国の武漢大日研究センターはこのほど、沖縄返還50年を記念して「琉球・沖縄『世替わり』の歴史と東アジア国際秩序の変遷」と題したオンラインシンポジウムを開いた。沖縄のほか中国土、台湾、香港から研究者約30人が登壇し、沖縄の近現代史について議論を深めた。 沖縄からは琉球大名誉教授の上里賢一氏や我部政明氏らが登壇した。我部氏は沖縄の日復帰から50年の歴史を振り返り「施政権返還後から50年を経過しても、在日米軍基地の配置における沖縄依存は変わりはない」と指摘した。 文化面では県教育庁の山田浩世主任が琉球王国の外交文書集「歴代宝案」の編集事業を紹介した。山田氏は外交資料の琉球処分や沖縄戦に伴う散逸・消失の経緯に触れて「写を活用し、中国台湾の研究者の協力を得ながら作業を完了させた」と報告した。近年のデジタルアーカイブの動

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  • 米兵が本紙記者に銃口 那覇軍港警備訓練の取材中に - 琉球新報デジタル

    基地施設内から小銃を民間地方向に向ける武装米兵=31日午後5時32分、那覇市の那覇軍港(ジャン松元撮影) 在沖米陸軍は31日夕、米軍那覇港湾施設(那覇軍港)で基地警備訓練を実施した。銃を携帯し武装した兵士が軍港内の倉庫を警戒する様子などが、国道332号沿いから確認された。基地フェンスの外で写真を撮影していた琉球新報のカメラマンに対し、兵士の1人が銃口を向ける場面があった。 >>「米兵は銃を構えて数秒間静止していた」記者が撮影時の様子を語る 米軍は沖縄防衛局を通じて県に訓練実施を事前に通告していたが、武装するという情報は伝えられていなかった。 琉球新報の目視で、軍港内の倉庫前に米軍警察の車両や輸送車両が集まり、小銃を構えた兵士約20人が警戒しながら倉庫内に入ると、車両が続く様子が確認できた。県によると、小型輸送艦艇も接岸した。 県によると、那覇軍港の第835米陸軍輸送大隊を中心に訓練を実施し

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  • 「憲法違反」「弾圧だ」デモ参加者怒り 陸自が新たな戦いに「反戦デモ」想定 - 琉球新報デジタル

    防衛省 陸上自衛隊が新たな戦いとして「反戦デモ」を想定していたことに対し、デモなどに参加する県内の団体や関係者は「憲法違反だ」「弾圧だ」と問題視した。県民の4人に1人が犠牲になった沖縄戦を経験した沖縄では、戦争につながる米軍基地や自衛隊基地の撤去、整理縮小、新設などに反対するデモが各地で長く続いてきた。最近ではロシアによるウクライナ侵略に反対する集会やデモも頻繁に行われている。 戦争につながる軍事基地建設に反対する「辺野古新基地を造らせないオール沖縄会議」の糸数慶子共同代表は「怒りで、はらわたが煮えくりかえる。とんでもないことだ。表現の自由が奪われると独裁国家になってしまう」と厳しい言葉で非難した。 在沖米海兵隊が2月に米軍那覇港湾施設(那覇軍港)で実施した、デモに対する警備訓練とみられる様子が確認されたことが思い出されるとして「ここでも日米は一緒だ。反戦デモができなければ国民はどうやって

    「憲法違反」「弾圧だ」デモ参加者怒り 陸自が新たな戦いに「反戦デモ」想定 - 琉球新報デジタル
  • 消滅の危機だった沖縄定番の箸・ウメーシが復活! 就労センター協力で手作り県産品 - 琉球新報デジタル

    販売が再開される沖縄定番の赤色と黄色のウメーシ=2021年5月10日、撮影 沖縄の卓で親しまれてきた赤色と黄色のウメーシ(箸)が復活する。県外メーカーの廃業によって生産中止となっていた。那覇市内の就労支援センターの利用者らが製造を請け負い、20日から県内販売を開始する。卸元のカネナガ商事(同市壺屋)の田川信次代表(43)は定番の復活に「県内生産のウメーシを販売できてうれしい。おいしく事をしてほしい」と呼び掛けている。 ウメーシは、県内で流通している竹製の箸。2019年6月に製造元である竹材加工業「中西竹材工業」(鹿児島県薩摩川内市)が廃業し、生産中止となっていた。 そんな中、那覇市繁多川の就労支援センター「心輪(しんわ)」が協力を名乗り出て、利用者10人ほどで製造に取り組み、1年半ほど前から試作を続けてきた。 箸1に塗料などを7回重ねるため、完成までは1週間半を要する。 製造に取り組

    消滅の危機だった沖縄定番の箸・ウメーシが復活! 就労センター協力で手作り県産品 - 琉球新報デジタル
    egamiday2009
    egamiday2009 2021/05/12
    “ウメーシは…「誰が最初に製造したか」「なぜ赤・黄色なのか」など具体的な内容は明らかになっていない。記録として保存するため、今後ウメーシや関係資料などを市歴史博物館に寄贈する”
  • 米バークレー市議会が辺野古反対を決議 工事中止求める - 琉球新報デジタル

    米カリフォルニア州のバークレー市議会は23日、米軍普天間飛行場移設に伴う名護市辺野古の新基地建設に反対し、工事の即時かつ全面的な中止を求める、沖縄県民と連帯する決議案を可決した。 同市議会は2015年9月に米地方議会で初めて、米軍普天間飛行場の辺野古移設に反対する決議を可決した。17年12月には、東村高江のヘリパッド建設・訓練反対も決議している。 決議文では、新基地建設が予定される辺野古・大浦湾は世界屈指の生物多様性の宝庫であり、日米の環境保護団体などは、基地建設が絶滅危惧種ジュゴンの生息に影響を及ぼすと、米国で訴訟を起こした経緯なども紹介している。 新基地建設予定地の海底に軟弱地盤が見つかり、工期や費用が大幅に膨らんでおり、普天間飛行場の閉鎖が遅れると説明。辺野古埋め立ての賛否を問う2019年2月の県民投票では、70%を超える「反対」で民意を示したが、日政府は米政府の支持を受け、美しい

    米バークレー市議会が辺野古反対を決議 工事中止求める - 琉球新報デジタル
  • 犠牲者数が「不明」だった学徒の名簿も 沖縄戦で動員された学徒の名簿発見 - 琉球新報デジタル

    国立公文書館が公開した学徒名簿 沖縄戦に動員された学徒の名前や部隊名、住所などを示した厚生労働省の「学徒名簿」がこのほど国立公文書館で公開され、資料を確認した那覇市立松城中学校の大城邦夫教諭が12日、報道陣に公表した。資料には、これまで実態解明が進まず、動員数や犠牲者数が「不明」とされてきた私立開南中学校の学徒71人の名簿も含まれていた。開南中の動員学徒数が公的な資料で初めて示された形だ。 資料にあるのは主に県立一中、三中、農林学校、私立開南中学校の名簿で、学徒が亡くなった場所や所属部隊名、住所や家族の名前などが記載されている。作成時期は不明。そのうち、開南中学校は71人分の名簿があり、13歳で動員され、犠牲になった人もいた。一方、開南中の同窓会の調査では、動員されて犠牲になった人数は190人だとしており、今後、資料が作成された経緯や実態解明が求められる。 国立公文書館が公開した文書から学

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  • 公共LAN、1度で接続 3社連携、来月本格導入 - 琉球新報

    沖縄県は観光客用に整備する公共無線LAN「Be.Okinawa Free Wi―Fi(ワイファイ)」について、最初に認証手続きを踏めば再認証の必要なくインターネットにつながり続ける「認証連携」のシステムを4月から格導入する。一般的なWi―Fiは、移動に伴って運用事業者や施設が変わるたびに認証手続きをとらないといけないが、事業者間で認証情報を共有することで手続きのわずらわしさを解消する。 沖縄セルラー電話、ソフトバンク、POPCHAT沖縄の民間3事業者が、それぞれの運用するアクセスポイントを「Be.Okinawa Free Wi―Fi」としても開放しており、沖縄を訪れた観光客は無料でスマートフォンをネットに接続できる。ただ、3事業者が提供するアクセスポイントは計5600カ所に上るが、異なる事業者のアクセスポイントに移動すると再度の認証が必要になる。 県は2月から、事業者間の「認証連携」につ

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  • 沖縄市新図書館、広さ3倍 九州最大級、蔵書も充実 - 琉球新報デジタル

    広々とした館内。車いすの人なども利用しやすい=4月29日、沖縄市中央の新図書館 【沖縄】沖縄市立図書館(大城実館長)が3日、蔵書の増加で沖縄市上地にあった旧施設が手狭になったことを理由に、市中央のコリンザに移転し、貸し出しを始める。新施設はコリンザの1階部分を改装した。床面積は約5041平方メートルで、旧施設の延べ床面積に比べ約3倍。1フロアの広さは九州で最大級という。開館に先立ち、4月29、30の両日に新施設の利用者向け内覧会が開かれた。 蔵書数は約3万冊増の約22万冊で、将来的には35万冊を見込む。フロアには271席あり、ゆっくりと読書や調べ物ができる。郷土・沖縄市資料コーナーには、1959年に開館した琉米親善センターの頃からある貴重な蔵書もある。 施設理念は「いつでも、どこでも、誰でも」。 目の不自由な人たち向けに、ページを拡大して画面に映したり、その場で文字を読み取って音声化したり

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  • <社説>米軍資料公開 沖縄戦の全容解明に期待 - 琉球新報デジタル

    県公文書館は、沖縄戦に参加した米陸軍や米海兵隊の作戦報告書類約58万4千枚を一般公開した。 公開資料の中には、米軍が戦時中に押収した日軍の文書や捕虜となった日軍兵士の尋問調書も含まれる。日軍関連の資料の大半が焼失し、沖縄戦は不明な部分が多い。地上戦の証言を検証・補完する貴重な記録である。沖縄戦の全容解明に期待したい。 この米軍資料はこれまで米国国立公文書館や東京の国立国会図書館でしか閲覧できなかった。これからは沖縄で閲覧できる意義は大きい。 公開されたのは、米陸軍の「第2次世界大戦作戦報告書」と米海兵隊の「地理ファイル」の沖縄関連資料。このうち「定期報告書」や「日誌」では、1日ごとの日軍の活動や、砲撃を受けた回数、撃った回数を記録している。戦闘に関する電話でのやり取りも分単位で記録している。1中隊レベルの行動記録であるため、各地域の細かな行動が分かる。これまで知られていなかった市町

    <社説>米軍資料公開 沖縄戦の全容解明に期待 - 琉球新報デジタル
    egamiday2009
    egamiday2009 2017/04/02
    「この米軍資料はこれまで米国国立公文書館や東京の国立国会図書館でしか閲覧できなかった。これからは沖縄で閲覧できる意義は大きい。」
  • 沖縄戦究明へ58万ページ公開 県公文書館収集の米軍作戦書類 - 琉球新報デジタル

    捕虜となった民間人からの聞き取りで描かれた地下壕の絵 沖縄県公文書館は、沖縄戦に参加した米陸軍や米海兵隊の作戦報告書類約58万4千ページを31日から一般公開する。米国国立公文書館などが所蔵し、日の国立国会図書館が集めた資料から収集した。県公文書館が一斉公開する米軍の沖縄戦関連資料としては最も多い。従来研究者が米国や東京で個別に収集していた貴重な資料が、県内でまとめて一般公開されることで、沖縄戦研究の進展が期待される。 公開資料の中には、米軍が戦時中に押収した日軍の文書や捕虜となった日軍兵士の尋問調書もある。日軍関連の資料の大半が焼失し、不明な部分も多い沖縄戦の全容を解明する上で貴重な記録となりそうだ。 公開されるのは、米陸軍の「第2次世界大戦作戦報告書」と米海兵隊の「地理ファイル」の沖縄関連資料。米陸軍の報告書は、太平洋戦争中から1947年ごろまでに陸軍の地域軍、軍、軍団、師団など

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  • 稲葉さん釈放「ほっとしている」 3カ月以上勾留続く - 琉球新報デジタル

    釈放された喜びや長期間の勾留の厳しさなどを語る稲葉博さん=8日午後、那覇市樋川の瑞慶山総合法律事務所 米軍普天間飛行場移設に伴う新基地建設に抗議活動により威力業務妨害罪で起訴され、3カ月以上勾留が続いていた稲葉博さん(66)が8日、那覇拘置所から釈放された。那覇地裁の裁判官が7日、保釈を決定した。保釈後、稲葉さんは「当に限界だった。今はほっとしている」と語った。拘置所前などで自身らの釈放を求めて集まった人たちに対して「土日も含めて毎日声が聞こえてきて勇気づけられた。当に有り難かった」と話した。 一方で、勾留が続く山城博治沖縄平和運動センター議長については「弁護士以外との面会もできず、私よりももっときついだろう。想像するだけで胸が痛い」と話した。 【琉球新報電子版】 英文へ→Anti-Henoko activist released after being detained for mo

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