青空文庫を1997年に始めた人達(通称「呼びかけ人」)の一人、富田倫生さんが2013年8月16日に亡くなってから今年で10年になります。富田さんは元々は編集プロダクション出身のライターでありジャーナリストでもありましたが、大病を患ってからは、電子出版に、のちには電子図書館に可能性を見いだそうとしてきました。 富田さんが仲間と共に青空文庫を始めようと決めるまでとその後について知るには、まずは「作家別作品リスト:富田倫生」にて公開している5作品を読むのがいちばんです。原著の順番に並べますと: 「青空のリスタート」(1992(平成4)年、ソフトバンク出版事業部) 「パソコン創世記」(1985(昭和60)年、旺文社→1994(平成6)年、ティビーエス・ブリタニカ(増補版)→1995(平成7)年、ボイジャー(エキスパンドブック版)) 「本の未来」(1997(平成9)年、アスキー) 「短く語る『本の未