「今年はリセッション(景気後退)はない。来年はあるかもしれない」。2月17日にマネックス証券と東京証券取引所が開催したイベントで、複眼経済塾のエミン・ユルマズ氏が、昨今の経済情勢を分析し、こう話した。 ドル高、高ボラティリティだった2018年 「2018年は何を買っても損する年だった。唯一もうかったのは現金」。ユルマズ氏は、18年の投資環境をこう総括した。 米トランプ大統領が打ち出した減税策によって新規の国債が発行され、世界のドルを吸収する流れが起きた。結果、新興国通貨に対してドルが高くなるドル高が発生。コモディティ(商品)が安くなり、金も売られた。そして日本ではデフレが継続した。これがユルマズ氏の振り返りだ。 一方で、19年は「米国のリセッションリスクが懸念されているが、米国株、日本株、新興国株とも株が上がる年だ」と話す。 根拠として挙げたものの1つは4カ月連続で上昇している米連邦輸送指
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