Tweet 大船渡市三陸町越喜来の北里大海洋生命科学部(緒方武比古学部長、学生721人)は、今月から就職活動の交通費補助を始めた。各地の合同企業説明会に参加する学生に1人当たり1万円を支給するもので、県内の大学で初の試み。就活をスタートさせる学生を経済面から後押しする。 同学部によると、就活費用の補助は東北では山形大に続き2例目。主にこれから就活をスタートする3年生169人を想定し、全国で開催される説明会への参加を支援する。 同大は県外出身者が9割以上を占め、食品関係や製薬メーカーなど首都圏を中心に就活を行う場合が多い。今春卒業予定の学生の就職内定率は13日現在で73%。県内で就職が決まったのはわずか1人という。 そのため学生の大きな壁となるのが交通費の負担。首都圏の説明会に参加する場合、同市内発着の夜行バスを利用すると往復約1万5千円。東北新幹線では、学生割引を利用しても片道1万円以上の