津波で多くの漁船が被害を受けた福島県いわき市で、国の支援事業を生かして大型の巻き網漁船が造られ、25日、関係者に披露されました。 この巻き網漁船は、いわき市の「福島県旋網漁協」に所属する「第一寿和丸」です。25日、いわき市の小名浜港で内覧会が開かれ、漁業関係者およそ100人に披露されました。 いわき市では、津波で多くの漁船が被害を受け、「第一寿和丸」は、地元の漁業会社が被災した漁船の代わりとして、国の支援事業を生かして建造しました。「第一寿和丸」は、全長50メートル余り、総トン数250トンで、漁業会社によりますと、建造にかかった費用およそ18億円のうち、自己負担は4億円余りで済んだということです。 福島県内で、震災のあと、国の支援を受けて100トン以上の漁船が造られるのは初めてです。 巻き網漁は沖合で行われるため、自粛が続く福島県沿岸の漁とは異なり、原発事故のあとも操業が続けられていて、「