エツ漁解禁 福岡・大川市の筑後川下流 2013年5月1日 19:51 カテゴリー:社会 九州 > 福岡 伝統の刺し網でエツを引き揚げる漁業者=1日午前11時半すぎ、福岡県大川市沖の筑後川 全国で筑後川下流と有明海でしか取れない初夏の味覚「エツ」の漁が1日、解禁され、福岡県大川市小保の若津港で豊漁と屋形船の安全を祈る「観光川開き」があった。 エツはカタクチイワシ科の魚で体長約30センチ。白身の淡泊な味と歯応えが特徴。大川市での水揚げはピーク時の1975年には年間約80トンあったが、ここ数年は10トン前後が続いている。 この日の川開きでは、弘法大師が川に浮かべたヨシの葉がエツになったとの伝説にちなみ、地元漁協関係者らがヨシを岸壁から投げ入れた。 一般客が屋形船で遊覧する中を漁船2隻が出港。伝統の刺し網で、銀色に輝くエツを引き揚げた。漁期は7月20日まで。大川観光協会=0944(87)092