札幌市保健所は26日、同市内の女性(60歳代)が、自宅の庭に自生していたユリ科の有毒植物「イヌサフラン」の球根を食べ、嘔吐(おうと)や腹痛などの食中毒症状を訴え、市内の病院に救急搬送されたと発表した。 女性は重症で入院している。 発表によると、女性は23日、イヌサフランをミョウガと間違えて、姉(80歳代)と2人で球根をゆでて食べた。姉は苦くて口から吐き出したため、食中毒症状を催してはいないという。 イヌサフランによる食中毒は道内3例目で、札幌市内では初めて。2003年4月には中富良野町で1人が死亡している。山菜のギョウジャニンニクやミョウガと似ており、保健所では「食用と確実に判断できない場合は食べないで」と、注意を呼びかけている。