JA(農協)グループの代表機能を担う全国農業協同組合中央会(JA全中)は8日、都内で臨時総会を開き、万歳章会長を再選した。任期は3年間。政府はJA全中の経営指導と監査の権限を農協法からなくし、地域農協の自由な経営を促す方針を決めている。万歳会長は同日の記者会見で「(JA全中の)法的な裏付けは必要だ」と政府方針の見直しを求めていく意向を示した。 政府は来年の通常国会に農協法改正案を提出する。JA全中は農協グループの自主改革案の骨格を11月中にまとめ、法案に反映させたい考え。安倍晋三首相は「いままでのような法定の形の中央会制度のあり方は廃止していく」と発言しており、年末に向けて攻防が激しくなりそうだ。