『カツオ今昔物語 地域おこしから文学まで』 鹿児島県立短期大学チームカツオづくし編 (筑波書房・1620円) 2015年04月12日(最終更新 2015年04月12日 11時38分) 『カツオ今昔物語地域おこしから文学まで』鹿児島県立短期大学チームカツオづくし編(筑波書房・1620円)写真を見る 鹿児島県枕崎市はカツオの町だ。本書は、枕崎のカツオとかつお節の全貌(ぜんぼう)について、地元・鹿児島県立短大の教職員や漁協幹部など7人が、現地調査などを重ねて書いた“枕崎カツオ大全”とでもいうべき本だ。 よって、内容も多彩である。かつお節とはそもそも何か、にはじまり、カツオの生態、漁獲法、調理法、その栄養、カツオを使ったご当地グルメ開発顛末(てんまつ)記、カツオ漁場開拓史、カツオ漁と労働歌-などありとあらゆる分野からアプローチしている。 中でも興味を引くのは、和食文化の国際化に合わせてフランス