高騰相場の終息メド見えず 今年度の海苔生産が折り返し地点を少し過ぎたが、昨年度よりも状況が悪い。まだ後半戦が残っているが栄養塩不足や病害発生で挽回の可能性は低くなっている。平均単価は現在14円29銭(16日時点)で、前年よりほぼ1円高(7・8%高)。4年連続の高騰相場がほぼ決定的だ。昨年も複数の海苔店が倒産したが、今年も厳しい見方をせざるを得ない。 長い海苔の歴史の中で不作や大不作もあったが、かならず埋め合わせの豊作も巡ってきた。有名な2001年の有明大不作では諫早干拓問題と関連づけて連日テレビ放映されたが、海苔に限れば翌年は豊作を越えた大豊作だった。 現在の高騰相場の大きな原因は海苔生産力の低下だが、これまで周期的に訪れていた豊作がないことや平年作レベルが低下していることで流通在庫が確保出来ていないこともある。その空腹状態でここ3年ぐらい入札が始まるので高値スタートとなり、それに海況の悪