三重県志摩市の海女をテーマにポルトガル人の女性監督がメガホンを取ったドキュメンタリー映画「AMA―SAN」の完成試写会が27日、同市志摩町和具の志摩文化会館で開かれ、約170人が鑑賞した。 監督はクラウディア・バレジャンさん(37)。2014年5月に同市内で最も海女が多い和具地区を訪れ、三橋まゆみさん(68)、小磯松美さん(77)、柴原真澄さん(41)の3人に約40日間密着し、約2時間の長編に仕上げた。 素潜り漁の水中撮影をはじめ、海女小屋で休憩する様子や家庭でのだんらん、仲間とカラオケを楽しむ姿など、素顔の海女の暮らしを丁寧にとらえた。作品は30か国以上で上映され、ロシアやポルトガル、チェコの国際映画祭でグランプリや特別賞に輝くなど高い評価を受けている。 映画を鑑賞した三橋さんは「私たちの普段の生活をきれいにきちんと撮影してくれた」と話し、小磯さんは「撮影中はジェスチャーでやりとりして楽