1609年、フィリピンからメキシコに向けて航海していたスペイン船「サン・フランシスコ号」は、千葉県沖合で嵐に会い沈没した。乗組員373名のうち、56名が死亡。生き残った乗組員たちは千葉県御宿町の人々に保護されたと伝えられている。 当時スペインの植民地だったフィリピンからメキシコに、多くの財宝を運搬中だった「サン・フランシスコ号」。しかしその沈没した場所は正確にはわかっておらず、今までその積荷は一つも見つかっていなかった。 それから400年以上の月日が流れ、この度千葉県沖合の水深40mの海底から、大砲の弾と見られる石の球体が発見された。発見したのは、東海大学が行う調査に参加していたオーストラリアの研究者、ニューイングランド大学のIan McCann氏。過去にフィリピン沖合で発見されたスペイン船に積まれていた砲弾と似ていることから、研究チームは見つけてすぐに大砲の弾である可能性に気づいたという