中学や高校で学んだ日本史や世界史。イギリスの大英博物館でロゼッタ・ストーンを見て、ナポレオンのエジプト遠征を思い出し、「おお!これがウワサの……」と色めきたった経験がある人もいるのでは。外国人は日本の歴史をどのように習い、どのように感じるのでしょうか。日本の歴史で興味深いものや出来事は何か、日本に住む20人の外国人に聞いてみました。 ■先史時代の人類の生活。日本人はどんな生活をしていたかを知りたいから(台湾/40代前半/男性) まだ「日本人」という意識も区分もなかった時代。現在島国となっている台湾も日本も、かつては大陸と地続きになっていたといいますから、お互いに似たような生活様式だったかもしれません。 ■道元、曹洞宗に興味があったから(チェコ/30代後半/女性) 映画などでも“日本人”の表現方法として座禅を組んだりしますから、「禅」は世界に広く知られています。その宗派のひとつ曹洞宗を開祖し
【中村浩彦】遺跡から出た遺物の形や様式などを観察して議論してきた考古学で、化学によるアプローチが進んできた。遺物の化学組成を調べたり、骨のアミノ酸を分析したりすることで新たな仮説が生まれ、議論が深まっていく。文理融合型の考古学により、古代日本人の生活が明らかになりつつある。 東京理科大の中井泉教授らは、化学分析用に特殊な蛍光X線分析装置を開発した。試料にX線を当てて発生する蛍光X線を分析することで、試料に含まれる元素の種類や濃度が分かる。
【松山尚幹】奈良・東大寺で年に1度だけ公開される秘仏、執金剛神立(しゅこんごうじんりゅう)像(国宝、8世紀)の制作当時の姿が、コンピューター・グラフィックス(CG)でよみがえった。東京芸術大と東京理科大の共同研究チーム(代表=籔内佐斗司・東京芸大大学院教授)が、表面に残る顔料から天平の極彩色文様を復元した。 甲(よろい)に身を固め、法具の金剛杵(こんごうしょ)を持って仏法を守る姿の塑像(そぞう)で、高さ173センチ。法華堂(国宝、三月堂)の厨子(ずし)に安置されている。 2年がかりの研究の結果、甲の金箔(きんぱく)の上の雲文(うんもん)や唐草文、腰回りの小札(こざね)の孔雀(くじゃく)の羽根や対葉花文(たいようかもん)があざやかに再現された。CG制作を担当した山田修・東京芸大大学院非常勤講師は「ここまで鮮やかなのは、特別な空間にいる、人間を超えた存在を求めたためでは。当時の人々の仏教への思
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