いまも過去最高の純利益を更新し続ける世界最大の自動車メーカー・トヨタ。なぜ同社はピンチに陥っても復活できるのか。トップの優れたリーダーシップの秘密は何か。トヨタを最もよく知る米ミシガン大学ジェフリー・ライカー教授が“快走”の理由を語り尽くす。 メディアの標的になった理由 トヨタは2009~10年の大規模リコール問題で危機に陥りましたが、今ではすっかりカムバックを果たしたと言えます。 あの危機でトヨタが学んだことの一つは「世界最大の自動車メーカーになるとメディアにターゲットとして狙われる」という現実です。背中に特大の標的を背負うようなものです。その標的を撃ち抜こうとして、メディアが銃を一斉に構えている――という現実に気づいたと言っていいでしょう。 以前のトヨタは、比較的小さな会社でした。態度もおとなしく、できるだけ目立たないように振る舞っていました。 1980年代から90年代の初めまで、日本
先週、ボストンに住んでいる日本人研究者が月一で集う異分野交流会があって、そこで講演させていただいた。 100人以上が集まる大盛況でした。 来てくださった方は本当に有難うございます。 講演の内容は、大企業が、どのように新しい技術に対して、経営の舵取りをしていくべきか、というもの。 前半では、日本の大企業が各分野で最近競争力を失い、シェアを減らしている、 でも実はそれは日本に限らず、世界中の大企業が陥る病なのだ、と言う話。 そして後半で、イノベーションのジレンマなどの先行研究と、私の研究内容を話した。 実際、日本の製造業は苦しんでいる。 講演でも紹介したように、かつてはブラウン管テレビでは世界の半分のシェアを持っていた日本企業は、 薄型テレビになってから、サムスンやLGにシェアを奪われてるし、 半導体も1980年代にはDRAM世界シェア80%近くを占め、NECがNo.1だったが、ここも韓国にや
[読了時間:4分] この春に「TechWaveと行く米国ツアー」を企画してFacebookや、Google、Twitterといった有名どころを訪問してきたのだけれど、こうした大手って訪問してもウェブ上に出ている情報以上のことを聞き出すのはかなり難しく、訪問してもその会社の雰囲気をつかむということぐらいしかできない、ということがよく分かった。つまりわざわざシリコンバレーに出かけても、大手を訪問しているようでは世の中の流れの、その先を読むことは困難だということだ。 これからのイノベーションの方向性を読むのには、どういったベンチャー企業が誕生しているのか、ベンチャーキャピタルはどういったベンチャー企業に目をつけているのか、ということを調べたほうがいいのではないだろうか。大手IT企業も結局は自分たちでイノベーションを起こすのではなく、イノベーションを起こしそうなベンチャー企業を買収することで自分た
リリース、障害情報などのサービスのお知らせ
最新の人気エントリーの配信
処理を実行中です
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く