1939年に英国で作られた、ドイツの侵略計画に警戒を促すポスター。「1937年にナチスが作成した地図」と称する資料を元にしている。この地図によれば、英国は1948年までにドイツの支配下に入るとされる。ポーランド侵攻の直後だった当時はヒステリックに映ったかもしれないが、間もなく強い現実味を帯びることになる。(P.J. Mode Collection of Persuasive Cartography at Cornell University) 私たちが地図を使わない日はない。道順を調べるのにも、天気のチェックにも、世界情勢を知るのにも地図は必須だ。視覚的な情報伝達手段の中でも地図の信頼性がトップクラスなのは、そこに描かれているのが現実の世界だからだろう。 「地図は本質的に信頼できるものです。私たちは子供のころから地図を頼りにするよう教えこまれています」と話すのは、収集家であり、在野で地図の
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