磯部涼「音楽の（無）力」 - ビジスタニュース

磯部涼「音楽の（無）力」 2011年05月24日00:00 担当者より：音楽ライターの磯部涼さんに、311以降の状況を踏まえ、音楽の力について論じていただいたものです。磯部さんは今年の夏にこれまでの原稿をまとめた『音楽が終わって、人生が始まる』（アスペクト）が刊行予定で、そちらも要注目です。 更新日：2011/05/23 ３月11日14時46分、その時、部屋に流れていたのはアンテナのベスト・アルバムだった。早春の午後の柔らかな日差しに、如何にも80年代的な音色を纏った薄いサウダージがぴったりで、実に良い気分だったのを覚えている。そして、あの地震が起こった。筆者は渋谷区在住のため、被害は床に積んであったCDやレコードが倒れたぐらいで大したことはなかったのだが、それでも経験したことのない揺れで何処か非現実感があった。同時に、その間も鳴り続けていた音楽が上滑りして行くような妙な感覚が印象に残

[yuta_1989]

大友良英「音楽は武器のように人を殺せないから美しい……音楽家にできるのは無力に音を出すだけだ」

[suginoy]

「これまで通りの豊かな日本を取り戻そうという思想からは、原発の安全神話同様、共同幻想に過ぎなかった戦後日本の平和に対する反省があまりにも欠けているのではないか」

[makou]

「「がんばろうニッポン」のような共同幻想や同調圧力に陥る手前の、他者同士が繋がり合う原初的なコミュニケーションの場づくりのため」

[ja_bra_af_cu]

音楽が担えるのは祝祭=コミュニタスのはずだから、日常=コミュニティとは相補的になるべきかも ： 磯部涼「音楽の（無）力」

[phk]

なるほど。抽象的で同調圧力的な「音楽の力」と、原初的なコミュニケーションに関わる「音楽の力」と

[Parsley]

コミュニケーションの手段として音楽が現実をリデザインしそれが音楽をリデザインする、と。なるほどなー。

[tsuka_ryo]

イージーな応援ソングより現実をリデザインする音楽を、と。

[SasakiTakahiro]

あの無音の日々を、“音楽の無力”を忘れてはいけない。新しい音楽は、新しい世界はそこからやって来る。

[gotanda6]

いろいろな違和感をわかりやすく解体してくれる。

[fum_ros]

今の時代を鳴らす音がきっと出てくるし、僕らの生き方も変わる。逃避ではなく、現実を受け止めなければ。

[Imamu]

「音楽がもたらす共同幻想もまた同調圧力と化し、その欺瞞に加担してしまっている」「音楽は無力だからこそ、そこに様々な意味を付与され、利用されて来た」「復興支援ソング~同調圧力~暴力」「あの無音の日々」