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ミンチーのにっき - 33 | ホームページ作成サービス「グーペ」のキャラクターブログ「とんかつ教室」
▼2012年6月22日 昨日の夜半過ぎから降りだした雨が、まるでだらだらと続く政治家の長話のように今日にな... ▼2012年6月22日 昨日の夜半過ぎから降りだした雨が、まるでだらだらと続く政治家の長話のように今日になっても続いている。湿った空気と酸性雨は俺達の心を錆びつかせ、憂鬱の穴ぐらからの脱走をさらに困難にさせるようだ。絶望と倦怠のどん詰まりにあるこの街では、誰もが運命の囚人のように暮らしている。淀み腐った水の中で、川の流れに逆らって泳ぐ魚が育たないように、俺達はもうずっと前からこの街の湖底にあるヘドロをついばんで生きている。奇形の魚。濁り水。俺達は自分たちで産んだ卵すら食い荒らす。しかし誰もがほんとは気付いているんだ、湖面の水が減り続けていることに。俺達はあともう何年もしない内に干上がっちまい、醜く肥え太った白い腹を太陽に晒すことになるだろう。誰もがツケを払う。一人の例外なく誰もが。俺達はみな精算を引き伸ばし、破滅への鈍行列車に揺られる乗客だ。誰もがツケを払う。 「一人の例外なく誰もが…」
2020/10/20 リンク