少量の「硫化水素」が植物の成長を促すことをたまたま発見 - バイオマス確保などに応用期待 : 海外からの最新科学ニュース

上のほうが硫化水素で処理された植物の豆。下のほうは未処理。いずれも種の植え付けから2週間が経過している。 (Credit: Frederick Dooley) 「腐った卵のような匂い」をもつことで知られている「硫化水素(Hydrogen sulfide)」であるが、少量であれば硫化水素は植物の成長を大いに高めることができるということを米ウィスコンシン大学所属の研究者らは今回、偶然発見。地球規模での食料供給における増加やバイオ燃料を大量に保存しておくことができるようになることにつながり得る発見だ。研究結果は17日付でPLOS ONEに発表された。 同大学所属のFrederick Dooley氏らは最初、硫化水素が植物に対して与える毒性の影響を調べるつもりだったが、誤って予定のわずか10分の1の量の硫化水素を使用。しかしとても信じ難い結果が得られたので、Frederick Dooley氏は何度