ベトナムからどんなアパレル商品を仕入れるべきか : 秋利美記雄 ベトナムの縫製工場を巡る

脱中国の流れで近年多くの商品バイヤーが仕入のためにベトナムを訪れている。 だが、ベトナムでの仕入は中国での仕入のようには進まない。 何でもかんでも仕入れてやろうと、総花的に考えてやってきた人たちはがっかりして帰るのがオチである。 では、何を狙って仕入れに来ればいいのか？ この問題について、考えてみたい。 目次 ベトナム生産のメリットについて考えてみる 狙い目は？ 材料が現地調達できるなら、可能性あり セレクトショップのバイヤーが買い付けに来ているが... ベトナム生産のメリットとは？製品原価に限ると、原材料費と加工賃の２つの要素である。 商品の仕入原価の中で占める割合の高いものといえば、原材料、加工賃、輸送費、関税などが挙げられる。ベトナムの場合は他の東南アジアの国々と同じように原材料が乏しい。多くの原材料は隣の中国からの輸入となる。従って、原材料費は中国よりも高いケースが少なくない。 一