はかなく消えたか長寿の夢 - サイエンスあれこれ

2011年11月17日 08:47 カテゴリ科学コミュニケーションサイエンス最前線〜医薬 はかなく消えたか長寿の夢 Posted by science_q No Comments No Trackbacks Tweet Nature誌の9月22日号に掲載された論文（Volume: 477, Pages: 482–485, 2011）は、ふつうこのような一流誌にはあまり見かけない、ネガティブ（否定的）データの論文でした。「Sir2の過剰発現が線虫やハエの寿命に与える影響はない」と題されたこの論文では、Sir2遺伝子の産物であるサーチュインと呼ばれるタンパク質について、それまで報告されていたような寿命を延ばす効果は認められなかったと報告しています。科学者のみならず、一般人にも熱狂をもって迎えられたサーチュイン神話に、ついに終止符が打たれた形となったようです。 ■ サーチュイン神話の台頭と崩壊