ひとりマス・メディア - 内田樹の研究室

気がついたらアクセス数累計が１４００万を超えていた。 東京都の人口を超えたわけである。 わお。 すごいね。 個人のブログで、それもどちらかというと身辺雑記のほかには小うるさい理屈をがみがみと書き連ねているだけのサイトに、これだけの累積訪問者があるということをすなおに慶賀したいと思う。 先日、ある雑誌のインタビューがあり、プロフィールのゲラを見たら、「アクセス数が１００万を超える人気ブログ」という紹介がされていた。 「あの〜、１３００万を超える」ですけど・・・と訂正を求めたら、ずいぶん恐縮されていた。 カウンターの数字を一桁読み間違えていたのである。 さて、このようなかたちで発信していることが、世論形成上どれほどの影響力を持ちうるのであろうか。 とりあえずわかるのは、それは発行部数１３００万部の「本」のそれとはまったく異質なものだということである。 １３００万部の本の読者は通常その数より多い

[stranger2ex]

“マス・メディアの「マス」たる所以を担保するのは、身体化した美であるという理路に私は至りついたのである。 おわかりいただけるであろうか。 おわかりいただけないですよね。”

[mn_kr]

“「同じひとつのことを言うためには二人の人間が必要だ」l（ブランショ）「私が語っているとき、私の中では他者が語っている」（ラカン）も、おそらくその構造は同一。書き手が首尾一貫していると限界にあたる。”

[bunoum]

http://b.hatena.ne.jp/EurekaEureka/20080213#bookmark-7453557

[Yagokoro]

「せめて応募要項が出ている号くらい買えよ」と編集者が怒りに震えていた」わはは。編集者氏に同感。

[kafusanjin]

そうか、ヴォイスを統御する「理」は「美」なのだ。

[gomi-box]

「マスメディア」の「マス」性を存立させるのは、「私の内部にある、あれこれの意見を擦り合わせる」というめんどうな仕事を引き受けるということである。

[tsuyok]

すぐれた書き手は必ず自身のうちに「対話の相手になるような、私とは違う私」を住まわせている。