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経済格差から教育格差へ - 内田樹の研究室
みなさんは今回の自民党総裁選の候補者9人のうち6人が「最終学歴がアメリカの大学または大学院」であ... みなさんは今回の自民党総裁選の候補者9人のうち6人が「最終学歴がアメリカの大学または大学院」であったことにお気づきでしたか。日本の政治エリートに関して言えば「最終学歴がアメリカ」であることがデフォルトになりつつあります。僕はこういう傾向は端的に「よくない」と思います。 「どこの国の大学に行こうと本人の自由じゃないか。グローバル化の時代なんだ。海外に出て学ぼうという意欲的な若者のどこが悪いんだよ」と反論する人がいるかも知れません。 政治家だけでなく、ビジネスマンでも学者でも子どもを中学からインターナショナルスクールに通わせたり、海外に留学させることが流行です。その方が英語圏で高等教育を受ける上でアドバンテージがあるからです。 でも、ちょっと考えてみてください。ハーヴァード大学の年間授業料は56550ドル、今の為替レートで800万円以上です。寮費や生活費を入れると年間1000万円超を子どもひと