気まずい共存について - 内田樹の研究室

今年の５月17日に中央公会堂で開かれた「大阪のことを知ろう。市民大集会パート２ 大阪問題」というイベントの基調講演で「みんなのそばにある大阪のモヤモヤ」という演題を頂いて１５分間の大急ぎスピーチをした（そのあと若静紀さんのイベントのゲストという仕事があったのでほんとにケツカッチン）。そのときの講演が文字起こしされてきたので、ここに採録。 結論から言うと「モヤモヤしてる」っていうのは、そんなに悪い事じゃないと思います。むしろ問題は「すっきりしている」ということの方なんじゃないですか。 今の日本の状況で一番僕が困っていることは、みんながシンプルで分かりやすい単一解を求めているということです。たった一つの「正解」があって、それを「選択」して、そこに全部の資源を「集中」するという「選択と集中」の発想をしたがる。だから、切り口上でまくし立ててくる。「この案に反対なんですか？ 反対なら、対案出しなさい

[the_sun_also_rises]

「今も４０％以上の人が安倍内閣を支持しています。たしかにこれは異常なことなんです」これは選民思想だよ。選民思想で凝り固まった人が被害者面するのはやめてくれ。気まずい共存は民主主義なら当たり前。何を今更

[tf5vsip2d]

『上から目線』の論評がどれだけ人を不愉快にしてきたのかを全く理解してないんですね。『ネトウヨ』とか人を馬鹿にした事を言っといてよく共存なんて言えるね。共存って相手を馬鹿にしたり見下したりする事ですか？

[suganokei]

『「公人」というのは自分を支持する人も、自分を支持しない人も含めて自分が属する組織の全体の利害を代表する人間のことです』この当たり前のことが、当たり前として認められる世の中になってほしいものです。

[taku65]

わかります、そのとおりと思います。でもなあ、実践できないよ。

[degage122]

最後のところまで、私というものの党派性に対して一歩引いた目ざしを持つ。意見を同じくしない層をみずからのなかに引き受けるといいますか、公人であることはむずかしい。

[subarukun]

今の世相の違和感を、うまく表現しているような気がする。

[advblog]

「どれほど多くの支持者がいようが、どれほど巨大な政治組織を基盤にしていようと、自分を支持する人間だけしか代表しない人間は「私人」です」 > 小牧の図書館反対派にも欠けている視点