asahi.com（朝日新聞社）：電子書籍の価格 探る米国 - ひと・流行・話題 - ＢＯＯＫ

電子書籍の価格 探る米国2011年3月23日書店バーンズ・アンド・ノーブルの電子書籍端末コーナー＝米ニューヨーク市、高重写す 米国の出版界では電子書籍がすっかり定着したようだ。紙の本とほぼ同時に出版されるのが当たり前になり、利用者も急増している。しかし新刊では、安価な電子書籍は本より収益率が悪く、売り上げ増は出版社にとって痛しかゆし。手探りで進む電子書籍先進地を訪ねた。 教育、人権分野の書籍を多く手がけてきたスタッフ８人の小出版社「セブン・ストーリーズ・プレス」。出す本をほぼすべて電子化しているが、売り上げのうち電子書籍が占める割合はまだ５％程度だ。ダン・サイモン社長は、「私は電子書籍が本だとは信じていない。だが、人々が好む新しいメディアには適応しなくてはいけない」と言う。 ニューヨーク市の大手出版社「ハースト」は、「Ｅｓｑｕｉｒｅ」など主要誌の電子版を、複数の言語で、紙とほぼ同時に出して