asahi.com（朝日新聞社）：〈本の舞台裏〉若き編集者の労作 - 出版ニュース - ＢＯＯＫ

〈本の舞台裏〉若き編集者の労作[掲載]2010年8月22日 『誘拐』『不当逮捕』『警察（サツ）回り』などノンフィクションの傑作を次々と生み、２００４年に７１歳で死去した本田靖春さんの仕事を解析したムック『文芸別冊 本田靖春 「戦後」を追い続けたジャーナリスト』（１２００円）を河出書房新社が刊行した。 単行本未収録作品のほか、本田さんと五木寛之さん、中上健次さんらの対談を再録。佐野眞一さんらの対談や、沢木耕太郎さんらのエッセーも収めた。妻の早智さんも「若い人に読み継がれてほしい」という思いからインタビューに応じている。 編集者は入社６年目で２７歳の武田浩和さん。就職が決まったとき出会ったのが『我（われ）、拗（す）ね者として生涯を閉ず』。その後も著作を読み込み、ジャーナリストとしての生き様、犯罪者を扱いながらも重層的な視点で時代を切り取る筆に魅了された。いつか本を作りたいと思ってきた。「現代で