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コラム別に読む : 消滅世界 [著]村田沙耶香 - 千葉雅也(哲学者) | BOOK.asahi.com:朝日新聞社の書評サイト
■苦と快、セックスの「不合理」 舞台は、架空の現代日本。そこでは、人工授精が通常の生殖方法となり、... ■苦と快、セックスの「不合理」 舞台は、架空の現代日本。そこでは、人工授精が通常の生殖方法となり、セックスをして子を産むことは昔の野蛮な習俗だとされている。夫婦間のセックスは「近親相姦(そうかん)」として禁じられ、夫婦外に恋人をもつことが普通だ。だがその恋人ともセックスをする者は稀(まれ)である。主人公の女性はセックスで産まれ、それを母に語り聞かされたことを重荷にしている。そんな設定での日常の心の動きが、静かな筆致で描かれていく。終盤の大胆な展開は伏せておこう。 性愛・生殖を扱うSFとしての出来は措(お)き、評者は、この「異様」な世界のごく自然な描写が、現代日本の不安を表しているのではないかと興味深く思う。それは、「苦」と「快」との不合理な結びつきをめぐる不安である。 本書はセックスなしで済む世界を描くことで、我々が今セックスに何を求めているのかを逆に考えさせる。 セクシュアリティの理論家
2018/04/02 リンク