00年代の格差ゲーム - 雑記帳

『ノイマンの夢・近代の欲望―情報化社会を解体する (講談社選書メチエ)』(→読書録)と『不平等社会日本―さよなら総中流 (中公新書)』を繋ぐための本、とでも言えるかもしれない。この2冊は全く違うトピックを扱っているから、何故著者はこんなにも関連性の無い領域に手を出したのだろう、と疑問に思った読者は結構多いと思う。特に、『不平等社会日本―さよなら総中流 (中公新書)』は著者の想像を遥かに超えるかたちで売れてしまったから、この著者が不平等論者であるかのような印象を持たれてしまっている嫌いがあるのかもしれない。確かに表面的に見れば、情報化社会と不平等社会日本というテーマには何の関連性も無いように見える。が、佐藤俊樹が問題視しているのは、そのような表面的な問題ではない。彼が問題視しているのは、言葉の使われ方。「情報化」や「不平等」という言葉は、あまりにも「分かりやすい」が故に誤解を招き易い言葉であ

[Lhankor_Mhy]

中段で秋葉原通り魔事件にシンクロを感じた。

[hatayasan]

格差の話が盛り上がりだしたのは佐藤俊樹氏の『不平等社会日本』からだったのですよね。

[inflorescencia]

「インターネットが啓蒙主義的な装いを醸し出していた時期、そこにあったのは異質で多種多様な価値観を持つ人々のコミュニティではなかった。だとすれば、今議論されるべきインターネットのあり方とは」