ささやかな旅 - 空中キャンプ

サユミちゃんと知りあったのは、たぶん八年くらい前で、その当時はよく遊んでいたが、今ではもう連絡を取っていない。サユミちゃんは以前に、とあるものまねタレントとつきあっていた。僕もその人を何度かテレビで見たことがある。なんだか派手っぽい人だなとおもったことを覚えている。僕が知りあったときには、すでに彼女とそのものまねタレントとの関係は終わっていたのだが、飲んで気分がよくなったときなんかに、かつて恋人だったその相手について話してくれることがあった。 ものまねタレントには二種類ある。たくさんのものまねレパートリーを次から次へと披露していくタイプと、ある特定のひとりのものまねだけをひたすらやるタイプだ。サユミちゃんのつきあっていた相手は後者で、服装や髪型もすべて本人と同じにして、本人の名前をもじった芸名を使って活動していた。今ではどうしているのかわからない。僕はテレビをまったく見なくなってしまったし

[webmarksjp]

空中キャンプ

[urbansea]

それだけで生きていけるかもしれん　>>「彼女にとって、あの三週間の旅は、一瞬がまるで永遠であるかような記憶なのだろうとおもう。」

[inmymemory]

かつて完璧と呼び合った関係があった。今では懐かしい関係であった。しかし完璧であったことに変りはない。完璧な日々は永遠に輝き続ける。だから愛しいし、また苦しい。この苦しみ、愛しさもまた永遠であろう

[pierrette]

きっと、そんな恋を、今、している。

[matataki]

「恋愛は日常に対して垂直に立っている。その一瞬が永遠をはらんでいる」と書いたのは中島らも

[quill3]

あの三週間だけは冷凍保存したい

[HtandJING]

「その三週間だけはね、もう完璧だった。こんなにしあわせな時間はないってくらい、たのしかったなー。」すてきなコトバだ。

[Griffin]

頭の中に浮かぶ完璧な三週間。ロードムービー風。名文。

[anigoka]

なんかｼﾞｰﾝとするなこの話。

[nagachika]

すばらしい文章。

[puteeui]

「恋愛は日常に対して垂直に立っている。その一瞬が永遠をはらんでいる」「あの三週間だけは冷凍保存したい」

[Southend]

“その三週間だけはね、もう完璧だった。こんなにしあわせな時間はないってくらい、たのしかったなー。”「逃避行の甘美さ」に通じるものがあるのか。それとも別のなにかか。

[ryo_3_3]

あの三週間だけは冷凍保存したい　いい意味でゾクっとする。

[spectre_55]

しんみり､だけでなくなんつｰか…//らも氏のｴｯｾｲはｶﾞﾁで名文//…その記憶のせいで、人は何十年か生き延びてしまったり死んでしまったりする、と思う

[itotto]

私から見てもその3週間は完璧だと思う

[adsty]

最後の「あの三週間だけは冷凍保存したい」と「恋愛は日常に対して垂直に立っている（以下略）」は響く。前者でミスチル「Drawing」の“♪この素晴らしい煩わしい気持ちを真空パックしておけないもんかなぁ”を連想。

[ken_wood]

>サユミちゃんはものまねタレントとつきあって仕事を手伝っていた。地方営業が重なって三週間ぐらい西日本を回ったと。（略）「もう完璧だった。終わり方もサイアクだったけど、あの三週間だけは冷凍保存したい」。

[pha]

完璧な三週間の話

[kiringo]

もうね。コレ、外資系流通のサラリーマンの文章じゃないよ。プロ。

[hiruhikoando]

話だけでもその僅かな時間が美しい物語だと想像出来る。映画にしたい、けど映像にしてしまうと陳腐になりそうで。

[welchman]

"冷凍保存したい" こういう女の述懐っていいな。男が言ったら未練に聞こえる。

[LittleBoy]

"その三週間だけはね、もう完璧だった。こんなにしあわせな時間はないってくらい、たのしかったなー。　あの三週間だけは冷凍保存したい"

[nitino]

「恋愛は日常に対して垂直に立っている。その一瞬が永遠をはらんでいる」

[qinmu]

新シリーズ？

[bananachips]

「恋愛は日常に対して垂直に立っている。その一瞬が永遠をはらんでいる」