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坂のある非風景 シルエットだけの傘の中
博多に帰り着いたあくる日のあくる日は雨だった。その最後の一粒さえ、あまりにも雨は完全すぎた。最後... 博多に帰り着いたあくる日のあくる日は雨だった。その最後の一粒さえ、あまりにも雨は完全すぎた。最後の一粒なんて誰も見たことがないという点を指摘すれば、いっそうそう思うほかない。 それはちょうど、歴史上にはキリストと最後に言葉を交わした人間がいたはずだが、それが誰なのかけっしてわからないというのと同じだ。多くのものに誰も知らない最後が無数にあるのは、たぶん本当は終わっていないからだろう。「別れ」なんて許さない。終わってもいない雨の最後の一滴のようにぼくたちはシルエットだけの傘の中に立っている。 「その家に帰り着くと、おれの表札がかかってるんです」これがどれほどいい話だったか、みんなに伝わったと思えない数日をすごしていた。こんな話を何気なく語れる個性について想像してみるがいい。もちろんぼくは脚色している。脚色しているのは、脚色に値するからだ。 なぜそんないい話ができるのか。それをぼくが聞くことが
2009/09/25 リンク