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牛蒡 無題
いつも家にはいなかった。存在そのものを感じられなかった。いても夜勤前で寝ているか、夜勤明けで寝て... いつも家にはいなかった。存在そのものを感じられなかった。いても夜勤前で寝ているか、夜勤明けで寝ているかのどちらかだった。土日はたいてい仕事で、もしそうでなかったとしても特に接点はなかった。とりたててこれといった思いではない。あくまでも他人のようにしかその存在を感じたことがない。冷たい言い方だが、それだけ接点がなかったのだ。 そういう父だった。 癌だといわれたのは六月だったか。告知されたのはたぶんもう少し前である。本人はあわてもせず騒ぎもせず淡々と治療にいそしんでいる。ように見える。その心のうちまで無言でわかるほど私は父のことは知らない。 物心ついたころから夫婦仲は悪かったが、ある種の侮蔑をこめて事の重大さがわかっていないと母はいった。そうとも見えるしそうでないとも見える。どちらであるかはおそらく本人でしかわからないのだろうと私は思っている。 癌であることを聞かされた時点で妹にすぐに大学生協
2008/08/22 リンク