「良い授業」と「わかりやすい授業」

学会や研究会などでの研究・公開授業において、助言者やオーディエンスから、「先生のさきほどの授業は、とても良い授業であったと思います」というような発言が聞かれることがよくあります。また、「より良い授業をするために私たちは日々研鑚しなければならない」というような言い方もなされます。「良い授業」というのは、教員にとってはひじょうになじみのある表現であるといえるでしょう。 一方、生徒がある授業を評価するときに使うのが、「わかりやすい」です。「先生の授業はわかりやすくていいよ」とか、「先生、さっきの授業わかりにくかったわー」という表現をします。「先生の授業良かったわー」と言う生徒には（教員と同じ意味で「良い」という生徒には）会ったことがありません。生徒にとっては、授業は良いか悪いかではなく、わかりやすいか、わかりにくいか、という観点から捉えられるもののようです。 このような、授業を捉える際の言葉

[takehikom]

良い授業→専門家の目から見て良質／わかりやすい授業→安心