工作機械「タイ特需」 水没設備更新、受注２倍に （産経新聞） - Yahoo!ニュース

タイの洪水で生産拠点が被災した日系の自動車や電機メーカーの復旧作業が急ピッチで進むなか、機械をつくるための設備「工作機械」メーカー各社に注文が殺到している。水没した設備の更新需要で、受注は前年同月比２倍以上に拡大。各社は復旧要員の増強や増産態勢の強化など需要の取り込みに懸命で、争奪戦の激化も必至だ。 「タイの復旧需要で電機機械向けの需要が増えている」。日本工作機械工業会の横山元彦会長（ジェイテクト会長）はこう話す。 同工業会がまとめた１０月のタイの工作機械受注額は６０億円と、前年同月比２・４倍。１カ月あたりの受注額では、平成１２年以降で２０年７月（６３億円）に次ぎ２番目の高水準となった。タイでは日本製の工作機械が１万台前後、水没したとされる。「洪水が一段落した後、復旧に向けて、新たな工作機械が必要になるのは確実」（証券アナリスト）とみられている。 実際、日系工場では復旧の動きが急だ。

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工作機械「タイ特需」　水没設備更新、受注２倍に