日本史の30冊「日露戦争後の大衆買春の成立が「慰安所」設置に連動した: 保立道久の研究雑記

売買春の歴史はむずかしい問題である。歴史学にとって根源的な研究がいる。 沖縄、原発、地震、噴火。さらに戦争における女性の性奴隷化。歴史学に問われている問題は、たいへんに多い。 どれも研究を具体的に進めるためには、通史的・世界史的な視野と仕事を必要としているということをあらためて実感させられる。 それにしても「性奴隷（売春婦・「慰安婦」）問題は大きい。 以前、「平安京の密通・婚姻・売春事情」（『中世の女の一生』）という論文を書いたのは、もう１５年以上前。批判をいただいたこともあり、私にも問題が少しみえてきた。 下記は、徳川時代の売春についての画期的な著作の意味にふれたもの。戦争と現代の問題に関説することにもなった。日本史の基本書の読書案内に載る予定。 曽根ひろみ『娼婦と近世社会』（吉川弘文館、2003年） 買売春の研究は、女性史研究のなかで、大きく研究の進んだ分野である。その全体の状況は本書

[maangie]

なんとなく「最貧困女子」

[myogab]

そういう地続きな女性を観念の上で分断することは、所謂専業主婦モデルや伝統的家庭とか言う奴で、被害者の問題を放置する機構になっていて、男女の対立でもなく、一部女性が守られるための生贄でもあるんだろう。