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ブラジルに向けてまず1歩: 武藤文雄のサッカー講釈
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ブラジルに向けてまず1歩: 武藤文雄のサッカー講釈
90分間あれだけ手変え品変え攻め込んで、あれこれ変化もつけて、それでも入らない。しかし、最後の最... 90分間あれだけ手変え品変え攻め込んで、あれこれ変化もつけて、それでも入らない。しかし、最後の最後には崩せる。90分と言うサッカーの時間設定の妙味を改めて味わう試合だった。 苦戦の最大要因は、言うまでもなく北朝鮮の守備がよかったと言う事だ。あれだけ執拗に、岡崎や李が裏を狙ったのに、北朝鮮の最終ラインが、試合終盤まで高いラインを保ち、整然と組織的な守備を継続した精神力はすばらしかった。日本は終盤にハーフナーが起用し、駒野が落ち着いてアーリークロスを狙う事で、ようやく北朝鮮のラインを下げる事に成功した程だった(試合前に本田、憲剛不在となりハーフナーを呼んだ事、あの押し詰まった時間帯に田中順也や原口でなくハーフナーを起用した事、ザッケローニ氏にこの2つの判断の成果である)。 一方で日本は終始バランスを考えたサッカーを展開、北朝鮮はほとんど好機を掴めなかった。一部のマスコミが大騒ぎした鄭大世だが、