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古本夜話897 澁澤龍彦『高丘親王航海記』と西原大輔『日本人のシンガポール体験』 - 出版・読書メモランダム
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古本夜話897 澁澤龍彦『高丘親王航海記』と西原大輔『日本人のシンガポール体験』 - 出版・読書メモランダム
本連載895などの周達観の『真臘風土記』を参考文献のひとつとして書かれた幻想綺譚があり、それは澁... 本連載895などの周達観の『真臘風土記』を参考文献のひとつとして書かれた幻想綺譚があり、それは澁澤龍彥の遺作となった『高丘親王航海記』(文藝春秋)に他ならない。この作品は昭和六十年から六十二年にかけて『文学界』に掲載されて、同年の十月に単行本化されている。 澁澤が『高丘親王航海記』の第一章「蟻塚」、単行本化に当たって「儒良」と改題、を『文学界』に発表したのは昭和六十年八月号で、すでにのどの痛みが起きていた。翌年になってもそれは治らず、悪くなる一方で、九月に慈恵医大病院にて、悪性のためにただちに入院となり、気管支切開で声を失い、下咽頭癌と診断される。それと並行して『高丘親王航海記』は書き継がれ、『文学界』に第六章の「真珠」を渡したのは手術後の昭和六十二年一月のことだった。 この章で、主人公の親王は大きな真珠が獲れる獅子国(セイロン)に至り、海にもぐる真珠採りからとりわけ大粒なるものをさし出さ