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これからオリックスは強くなります。プロ14年、岸田護が後輩に託す夢。(米虫紀子)
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これからオリックスは強くなります。プロ14年、岸田護が後輩に託す夢。(米虫紀子)
「ありがとう、マモさん」 そう書かれた白いボードを、スタンドの観客がいっせいに掲げた。 9月29日に京... 「ありがとう、マモさん」 そう書かれた白いボードを、スタンドの観客がいっせいに掲げた。 9月29日に京セラドーム大阪で行われたオリックスの今季最終戦。5-1とリードして迎えた9回表、現役生活14年間をオリックスに捧げた岸田護が、現役最後のマウンドに上がった。 9回は、かつて守護神を務めた時の主戦場。当時と同じように、口をとがらせ、緊迫感あふれる表情で、福岡ソフトバンクの高田知季に渾身のストレートを3球、投げ込んだ。高田のバットが三度空を切る。通算730個目の三振を奪うと、涙をこらえながらマウンドを下りた。 「ありがとありがと岸田!」というコールが、球場に響き渡った。 岸田を抑えに推薦した鈴木。 大阪の履正社高校から東北福祉大学、社会人野球のNTT西日本を経て、2005年の大学・社会人ドラフト3巡目でオリックスに入団した。 1年目から6試合に登板すると、2年目の後半には先発ローテーションに入